第25話 服を探そう
「うーん、やっぱりここにはないのかしら」
サクラはビギンの街で何やら探し物をしているようだ。
「ウタマルに似合いそうなスカーフ中々見つからないね」
「キャン」
ウタマルにつけるスカーフを探しているようだがピンとくるものがないみたいだ。
「和服も欲しいけどやっぱりそういうのって先に進まないとないのかしら」
コボルトの里とホームが和モチーフなので服を買うなら和服がいいと思って探しているのだが、ビギンの街にはなさそうだ。
他のゲームだと大抵そういった日本モチーフの国はゲーム後半で行けるようになると聞く。
残念だが今は妥協して別のものを探すことにしよう。
サクラとアンズは今もまだ初期装備のままだ。
これでも問題はないのだが初期装備は質素なので味気ない。
サクラもアンズも贅沢をしないのでクランの資金は貯まる一方だ。
そこで思いついたのが服だった。
コボルトの里とホームが和風なので服装もそれに合わせたいと以前から思っていた。
それに加えてウタマルとコボルトたちにもお揃いで何か身につけるものがあればと考えていた。
ウタマルもコボルトたちは犬の姿をしているとはいえ、何か着せてあげたいとサクラは思っていた。しかし身体を覆うともふもふが隠れてしまうのが悩ましいところだ。
そうして改めてビギンの街を見て回るサクラとウタマル。
しかししっかりした店を構えているのはNPCの店ばかりで、そういった店は西洋風の品しかない。
プレイヤーの店は露店に多くそこを見て回るが、サクラの求める和風のものはなかった。
ここは最初の街だし腕の良いプレイヤーは新たな素材を求めてどんどん先に行ってしまっているのだろう。
中々ピンとくるものがない。
「やっぱり先に進もうかしら」
サクラも次の街に進むか考えていたその時、
「ん?何かしらあれ」
1つの看板が目に入る。
「呉服屋?」
看板には呉服屋と書かれていた。




