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第21話 女の子と猫
女の子の元へ向かうサクラ。
女の子は悲しそうにうつむいていた。サクラは話しかける。
「ねぇ君、どうしたの?」
「えと、あのね…」
ポツリポツリと話し始める女の子。
どうやら女の子はこの街で噂になっているというアンズの料理が欲しかったらしい。
詳しく話を聞くと女の子の家の近くには猫が住んでいて、その猫は最近食欲がないという。
そこでもしかしたら街で噂になっているアンズの料理なら食べてくれるかもとここにやってきたのだという。
「急いで来たんだけど売り切れちゃった…」
目に涙を浮かべる女の子。
「ちょっと待ってね」
話を聞いたサクラはアンズにもらったまかないを取り出す。
「はいどうぞ」
サクラは女の子に料理を渡す。
「えと、いいの?」
「ええもちろん。猫ちゃん食べてくれるといいね」
「うん!お姉ちゃんありがとう」
女の子は喜んで去っていく。
「ウタマル、アンズちゃんの料理って凄いんだね」
アンズの料理の評判に改めて驚くサクラだった。




