第20話 店番をしよう
「サクラさん、ウタマル。よろしくお願いします」
「任せてアンズちゃん」
「キャン!」
そう言うとアンズはコボルトの里へ向かっていった。
あれからアンズは露店とコボルトの里の料理教室を並行して行なっていた。
今日はコボルトの里の料理教室の日だ。
その間は露店を休むのだが、露店は露店で相変わらず人気でアンズの料理を求めるファンが多い。
そこでサクラがアンズの代わりに露店の店番を買って出たのだ。
「品出しはこれでよし、と。ウタマル、頑張ろうね」
「キャン!」
開店準備を終えたサクラとウタマル。
店番といってもただ品物を売るだけなので問題ないだろう。と思っていたのだが、
「これとこれください」
「ここのやつ3つくれ」
「ここに並んでるの1種類ずつちょうだい」
露店を開くと否や多くの客が殺到し、あっという間に完売する。
アンズからは好評だと聞いていたが、まさかここまでとは思っていなかった。
まるでデパートのセールのような忙しさに驚きながらも何とか乗り切ったサクラとウタマル。
「ふう、凄かったわ。アンズちゃんは普段からこれを切り盛りしてるのね」
アンズの凄さを改めて知るサクラだった。
「キャン」
「どうしたのウタマル?」
ウタマルが示す先を見るとそこには1人の女の子の姿が。
「?この店に用があるのかしら」
サクラは女の子の元へ向かうことにした。




