第2話 ホームを探索しよう
「ふわふわで気持ちいい」
サクラはウタマルを優しく撫でる。ウタマルの毛並みはふわふわな手触りで、本物の犬を撫でるときっとこんな感じなのだろう。そう思えるほどのリアルな感触だ。以前プレイしたゲームではここまでの再現度はなかった。
AQOを教えてくれた友人に心の中で感謝するサクラ。
ウタマルはサクラを怖がることなく、気持ちよさそうにお腹を見せ撫でられている。
このままずっとウタマルを撫で続けていたいが、最低限の確認だけはしておかないと。
「ウタマル、家の中を見て回ろうか」
「キャン!」
サクラが購入したホームは一番グレードが高く、部屋の数や大きさ以外にも様々な機能が付いていた。
現在サクラとウタマルがいる部屋はワンルームくらいの広さでここだけでも十分広い。
ホームは一階建ての日本家屋で部屋は3部屋の他、倉庫や作業部屋が別に用意されている。
正直使うかわからないがとりあえずつけられるものは全部つけた形だ。
サクラとウタマルは他の2部屋を見る。広さは先程の部屋と変わらず内装も同じく和室。
色々と変更できるらしいので、他の部屋は洋室にしたりとインテリアを変えてもいいかもしれない。
他の場所も見てみる。
料理場は最新の設備が揃っているが、普段あまり料理をしないサクラでは使いこなせそうになさそうだ。
続いて作業場は鍛冶や裁縫といったものづくりをするための機材が一通り揃っていたが、これもサクラが使うかどうかは今のところ未定だ。
最後に庭へと出る。
こぢんまりとした小さな庭だが、ウタマルが遊ぶには充分な広さがあった。
「キャン!」
ウタマルが楽しそうに庭を駆け回る。この庭は拡張すれば畑として使用できるらしいが、今のところサクラはウタマルと遊ぶ以外のことは考えていない。他の施設と同様にそのままになりそうだ。
「これで全部見たかな」
一通り家の中を見て回ったサクラとウタマルは最初の部屋に戻って休憩していた。
「キャン!」
「ウタマル、どうしたの?」
ウタマルがサクラに何かを訴える。
「お腹が空いたのね。うーん、と…」
どうやらウタマルはお腹が空いたようだ。サクラは何かないか探すも、
「何もないわね。そういえば直接ここに来たんだっけ」
チュートリアルをスキップして直接ホームに来たので、アイテムボックスには何もなかった。
ホームも当然設置されている設備以外は何もない。
「とりあえず街に行ってみますか」
サクラは街に出ることにした。
「キャン!」
「ウタマルも行きたいの?」
サクラが出かけると聞いてウタマルも自分も一緒に行きたいと意思表示する。
「確か戦闘エリア以外はパートナーアニマルを連れ出せるんだっけ。うん、それじゃあウタマルも一緒に行こう!」
「キャン!」
サクラとウタマルは街に行くことにした。




