第19話 料理の先生
アンズを連れ再びコボルトの里に戻って来たサクラとウタマル。
ヤナギの計らいにより、特別にサクラの通行証があればアンズもコボルトの里に転移できた。
「はじめまして、アンズと言います」
コボルトたちに挨拶するアンズ。
「「「ワフッ!」」」
コボルトたちも挨拶するとアンズを囲むように集まる。
「わっ、サ、サクラさん。どうしよう」
「これお前たち。お客人を困らせるでない」
ヤナギがコボルトたちを諌めるとコボルトたちはアンズから離れる。
ホッとするアンズ。
「いやはや申し訳ない。皆あなたの料理をいたく気に入っておりましてな」
ヤナギは改めてアンズに話を切り出す。
「アンズさん、里の者たちに料理を教えてはくれないだろうか?」
コボルトたちも一応料理はできるが簡単なものしかできず、シンプルな味付けしかできない。
なので料理をせずとも美味しいリンゴが貴重だった。
アンズの料理はコボルトたちにとって衝撃的だった。味付けするという概念を知らない彼らにとって、アンズの料理はまさに未知との出会いだった。
ヤナギは是非ともこの技術を里に取り入れたいと思った。幸い料理をした者はサクラの仲間。信頼できる人物であろう。
「はい、ウチでよければ是非」
自分の料理が評価されたことが嬉しかったアンズは二つ返事で承諾する。
アンズも通行証を貰う。
今後アンズはコボルトたちに料理を教えるため、コボルトの里に通うことになった。
「「「ワフッ!」」」
「はい、よろしくお願いします」
こうしてアンズはコボルトの里で料理の先生をすることになった。




