第17話 コボルトの好物
ヤナギの計らいによりコボルトの里の出入りが自由になったサクラとウタマル。
ウタマルがここで過ごすにあたって気になることを聞くことにした。
「ところでここの皆は普段何を食べているのかしら?」
サクラはコボルトたちが何を食べているのかを聞く。
「主に里で育てているイモやマメといったものですな」
コボルトたちは里で畑を耕し、イモやマメを主食として食べているとのこと。
「あとは時折、里の外の森にある果実を取りに行くことがありますな」
「果実って、もしかしてこれのことかしら?」
サクラはリンゴを取り出す。
「おお、まさにそれです」
「ワフッ!」
ツバキが目を輝かせリンゴを見つめている。
コボルトたちが里の外に出るのは稀で、リンゴは祭りなどの特別な時に取りに行くのだという。
そのためリンゴは特別な日に食べられる貴重なものでコボルトたちの好物となっていた。
「里の外は危険なので出ないよう言いつけているのですが、ツバキはその果実欲しさに皆の目を盗んで抜け出してしまったのです」
ツバキは里の中では若く、やんちゃでリンゴ欲しさに勝手に里を抜け出してしまったそうだ。
そしてフォレストウルフに襲われていたところをサクラに助けられたのだった。
「もしよかったらこれ皆で食べましょう」
「なんと!良いのですか?」
「ええ、さっきたくさん取ってきたから。それに皆で食べた方がおいしいから」
サクラは先程収穫したリンゴをコボルトたちに振る舞う。
といってもサクラは料理はできないのでリンゴをカットしただけだが、それでもコボルトたちは喜んでいた。
サクラとウタマル、コボルトたちは食事を楽しんだ。
これによりサクラとコボルトたちの距離は縮まった。




