第14話 コボルトの里
コボルトの後に続き木のうろに入ったサクラ。
うろの中は真っ暗で何も見えない。
真っ暗な通路を腹ばいになって進んでいく。
進んでいくとやがて前方からわずかに光が見えてくる。おそらく出口だろう。
光の先に出るとそこは先程いた森ではなく別の場所だった。
「ここは…」
サクラの目に映ったのは先程いた森の景色とは一変し、時代劇で見るような和風の町並みが広がっていた。
そしてそこにはサクラが出会ったコボルトとは違うコボルトたちがたくさん歩いていた。
コボルトたちの姿は皆柴犬で、サクラが助けたコボルトも少し小さいが柴犬の姿をしている。
「ワフッ」
サクラをここに連れてきた小さいコボルトが手招きする。
どうやらこの場所を案内してくれるようだ。
小さいコボルトの案内で町を歩くサクラ。
コボルトの町は時代劇で見るような木造建築の平屋が立ち並び、まるで映画村に来たかのような錯覚を覚える。
周りをキョロキョロしながら歩いていると、
「え、何?」
サクラの周りにコボルトたちが続々と集まってくる。
「ワフッ」
小さいコボルトがサクラを置いてその場を離れどこかに行ってしまう。
「あっ、ちょっと待って」
その場に1人残されるサクラ。
「こ、こんにちは?」
コミュニケーションを試みるサクラ。
「「「ワフッ!!」」」
ひとまず挨拶に成功する。
「私の名前はサクラ。さっきの子に案内されてここに来たんだけどここはどこなのかしら?」
質問をしてみる。すると、
「フォッフォッ、ここはコボルトの里じゃよ」
奥からやってきた杖をついたコボルトが答える。
「コボルトの里?」
「ようこそお客人。我々はあなたを歓迎する」




