第11話 ゲーム2日目③
フォレストウルフたちの前に飛び出すサクラ。
突然の乱入者に戸惑うフォレストウルフたち。
その理由はいきなりサクラが現れただけではなかった。
サクラから放たれる強者のオーラと威圧感。フォレストウルフたちは思わず怯んでしまう。
サクラはそれを見逃さずに間髪入れずにフォレストウルフたちに突っ込むと、
「ふっ!」
1番近くのフォレストウルフに拳を叩き込む。殴られたフォレストウルフは後ろにいた仲間を巻き込みながら吹っ飛ぶ。
フォレストウルフは全部で4匹。
残りは2匹。サクラは止まることなく流れるように攻撃を続ける。
「はっ!」
サクラは1匹に回し蹴りを食らわせ、続けざまにもう1匹の脳天に踵落としを直撃させる。
攻撃を受けたフォレストウルフたちは全て一撃で消滅する。
「ふぅ。もう大丈夫よ」
周囲に敵がいないことを確認したサクラは子犬の方へ振り返る。が、
「あれ?いない…」
そこには子犬の姿はなかった。
もしかして間に合わなかったのか。
「ん?」
サクラは子犬のいた場所を注視すると何かが移動した痕跡があった。
どうやら子犬はサクラが戦っている間に逃げたらしい。
「よかった…」
ホッと一安心するサクラ。少なくとも子犬は消滅していないようだ。
子犬の姿がウタマルにダブって見えてしまい思わず飛び出してしまったがどうやら無駄骨にならずに済んだ。
遠くでしか見ることができなかったので、あの子犬の正体についてはわからずじまいだが、先程の状況からして害のある存在ではないだろう。
とにかく助けることができた事実は間違いないのでそれで満足することにしよう。
サクラは今度こそ森を出てホームへ帰還していった。
「ただいまアンズちゃん、ウタマル」
「サクラさんおかえりなさい」
「キャン!」
ホームに戻るとアンズとウタマルが出迎えてくれた。
「2人にお土産があります」
サクラは森で取ってきたリンゴを見せる。
「わぁ、リンゴだ」
「うん、ちょっと森まで入って取ってきたの。アンズちゃん、カットお願いしてもいい?」
「わかりました」
アンズにリンゴをいくつか渡してカットしてもらう。
「ウタマル、おいしい?」
「キャン!」
ウタマルがカットされたリンゴをおいしそうに食べる。
「すごい。リンゴの味がちゃんとする」
アンズはゲーム内の味覚に改めて感動している。
「アンズちゃん、これを使って何か料理できそう?」
「はい、任せて下さい!」
アンズにリンゴを使った料理をリクエストするサクラ。
その後はアンズはリンゴ料理の作成のため料理場にこもり、サクラはウタマルとログアウトの時間までたっぷりと遊んだ。
こうしてゲーム2日目が終了する。




