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駄目な常連が、駄目な作家を育成する。

作者: エンゲブラ

以前は、切れ味も鋭く、独特の感性を見せてくれていた投稿者たちが、最近、その持ち味を失ってきているように感じる。原因は、おそらく「常連の読者」たちの影響なのではないかと推測される。


創作の前提条件として「作者の孤独性」というものがある。

自身が持つ消化しきれない感情を、どうしようもない気持ちから、アウトプットする。それが「心情の吐露」であるわけだが、なまじっか常連の読者などというものを得てしまうと、そういったことにもブレーキがかかる。


常連の読者がどう思うか、ばかりを考えて書いていると、やがて誰にも響かない文章を書くことにもなる。


常連の「理解者」というやつは、新しい作品に対しても、初めから「作者そのものへの理解」というバイアスを持って、作品に触れる。そして「私はこの投稿も理解できます」といった、作者の新奇性をも否定する感想を残す。


作品に必要なのは、純全たる批評である(日記的エッセイ等は別としても)。仲間内だけで褒め合うのは、批評をクローズドなものにし、狭く、狭く絞り込んでいく檻にしかならない。


満ち足りた者が書く文章は、常に退屈だ。

飢えた言葉にこそ、核心が宿る。


もし、本当に満ち足りているのなら、それはそれでかまわない。しかし、満ち足りたふりをしながら、それっぽい文章をただ書き連ねているのなら、それは自分で自分の作家性を砂漠化させる、緩い自死とも同じである。


「本当にそんな文章で満足なのか?」

宛名のない手紙として、ここに記す。


信者は、ポイントを儲ける装置にはなっても、苦言を呈してくれる友人にはならない。

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仲良しクラブのぬるま湯に浸かっているようでは成長はおぼつかない。
ストイックで尖った感性の持ち主に、馴れ馴れしくささやく存在。 「君の気持ちがわかるよ」 エンゲブラ様のエッセイ、鬼滅の刃の猗窩座に話しかける童磨の声で再生されました…… 大丈夫ですよ! きっとエ…
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2025/11/02 09:41 最後の女神
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