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お題シリーズ6

恋は盲目 思い込み

作者: リィズ・ブランディシュカ



 お願いだから。


 私の邪魔をしないでよ。


 愛しい彼に近づけないじゃない。


 ああ、あんなにもおまわりさんが彼の周りをかためてる。


 まるで危険人物を警戒してるみたい。


 一体、彼は誰に狙われているの?


 それはどんな悪人なのかしら。


 彼はとても優しい。


 誰にでも優しいから。


 きっと勘違いしちゃった誰かが暴走してるのね。


 ちょっと怖いわね。


 この辺に危ない人がいるだなんて。


 でも大丈夫なの。


 彼女である私がいれば、彼は安心できるはず。


 私がそばに行ければ、ありとあらゆる方法で彼を守ってあげられる。


 護身用のスタンガンに催涙スプレー、ナイフをばっちり備えてるから。


 彼に近づく奴は私がまとめて、みーんな○してあげるねっ(*^^*)。


 えっ、何おわまりさん?


 職務質問?


 さっきから怪しいって。


 何を言ってるの!


 私は怪しくなんかないわよ。


 やめて!


 バッグをとらないで!


 これがないと彼を守れない。


 あなたたち、どうしてそんなに私を警戒をしているの!?


 私は危険人物なんかじゃないわ!





 ずるずると引きずられて連行されていく女を見て、俺はほっとした。


 これで困っていたストーカーをやっと捕まえてもらえた。


 守るために、とか俺にために、とか叫んでる女を見て鳥肌が立ってしまう。


 彼女って言ってるけど、つきあってなんていないのに。



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