【短編】『私の知ったことではない』
※初心者の作品です。大目に見てください。
「アリアナ公爵令嬢、君との婚約を破棄する!」
きらびやかな卒業パーティで正気を失うことをほざいているのは私の婚約者であるシスト公爵子息様。
こんな時でなくても婚約破棄をできたのにわざわざこの日を選ぶ辺りなんとしてもこの婚約を破棄したいようね。
「かしこまりました」
そう私は行ってパーティ会場を後にしようとする。
「え、は?」
さて、早くお父様に報告しなくては。
「ちょ!」
あちらが浮気しての婚約破棄私に瑕疵「」はないし私が公爵令嬢であることは変わりないのでお父様はすぐに新しい婚約者を探すだろう。
「ちょっとまて!」
「まだなにか?」
なにをとめてるのだ。私はこれから忙しのに。
「理由を聞け!私はミモザと真実の愛に目覚め……「あ、興味ないので。」」
被らせる様に言葉を発してさっさとパーティを後にする。
まさか私が泣いてすがるとでも思ったのかしら?
その後の卒業パーティはなんとも気まずくなったらしいが私の知ったことではない。悪いのは【元】婚約者だ。
「お嬢様どうしました?」
さっさと帰ってきた私を侍女ミカが見て驚いている。
「あぁ、さっき婚約破棄されたのよ。」
スタスタ歩きながら私はミカに手短に話す。
「は?、こ、婚約破棄!凄い大事じゃないですか!なんで天気の話のトーンで話してるんですか!」
どうやらミカには驚愕の出来事だったらしい。
まぁそれはいい。それより私はやることがあるのだ。
お父様の政務室についたのでドアをを開ける。
「なんだアリアナノックもしないで」
眉を潜めながらお父様がゆ言う。
まぁ、公爵令嬢らしくないけどそれより私は言うことがあるのだ。
「単刀直入に言います。先程シスト公爵子息様から婚約破棄されました。なので私は独身で生涯を過ごし養子を分家のトリスタンからとり我が家を存続させることにしました。」
はあー、言い切った。
これで私は世継ぎ問題に息苦しい令嬢生活ともおさらば。さっさと養子に教育を施して残りの人生楽しまないと。
これを早く言わなければ危うくすぐに新たな婚約者を据えられる事になる。
私の座右の銘は「先手必勝」だもの。
「え、は、え」
お父様は私が言っていることを理解できていないようだけど私は言いたいことを言えたので満足だ。
「では 今夜はもう疲れたので失礼させていただきます」
そう言って政務室のドアを閉める。
閉める途中でお父様が「ちょ、アリアナ!」と叫んでいたが私は無視した。
そもそもこの婚約はお父様が持ってきたものだから尻拭いはお父様がやればいい。私は疲れたのだ。恋愛は懲り懲りだわ。
その後【元】婚約者様の真実の愛の相手は実は他国からのハニートラップと分かり王宮が荒れたり(他国から工作員を危うく公爵家に入れるところだったものね)、お父様の婿を見る目のなさにがっかりしたお母様がお父様に離婚を突きつけたり(これは未遂で終わった)、【元】婚約者様が復縁を迫ってきたり(お母様がさっさと追い返した)色々あったけれど………
スローライフを満喫しているわたしの知ったことではない。
見てくださりありがとうございました。