マキちゃんとコウくん
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カラカラカラっと滑車の音が鳴り響く。井戸から引き揚げた水を木の桶に移す。それを智里の家まで運び扉の横にある大きな甕に移す。それの繰り返しをする。智里は、近所の人たちと一緒に畑を見に行っている。
「何をさせられると思ったら、、、、杞憂だったなぁ」
ナニが起こるかと身構えた自分が馬鹿だったと反省している天也。そこに1人の少女とその後ろに隠れた、女の子よりも小さい男の子がいた。男の子は、四つか五つか。少女は九つか十か。丁度、甕も水面張力を起こしそうなほど一杯である。天也は、小さい子が大好きだった。だから、呼び掛けず、その場に座ることにした。これで目線も同じくらいである。風を浴びて涼んでいるフリをする。すると、
「あーたは、チサト姉ちゃんのナニ?」
「天也と申します。智里さんとは、雇用契約で働かせて頂いております」
少女は、不審者を見るように天也を観察している。すると、おずおずと男の子がか細い声を出した。
「マキ姉、早く離れようよ」
「何言ってんの、あーたは!こいつワルイムシかもしれないのよ。チサト姉ちゃんについたら、ダメでしょ?」
「それは、、、、」
天也は、呆然と見ていた、二人のやり取りを。言い合っている二人は、マキちゃんとコウくんと言う名前だと言う事しか分からなかった。
「こら、アンタたちいい加減にしな!」
この声は、救いの天使が舞い降りたようだ。
「「チサト姉」ちゃん」