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腐女子の日常。  作者: 黄色い富士
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腐女子とダイエット。



富士「…はぁぁあ……」


弟「……どうした?」


富士「…弟よ…乙女とは、悩める生き物なのだよ…」


弟「…何か悩んでるのか?どーんと俺に頼れよ!」


富士「弟よっ!!では、今から姉ではなく、『このデブッ!お菓子なんか食ってねぇで運動しろっ!』って罵ってくれるか?」


弟「なるほど!わかった!この肥満体っ!氷河期じゃないんだから脂肪の蓄積なんかしなくていいだろっ!冬眠に備えるなっ!動けっ!脂肪を休ませるなっ!!これぞまさに脂肪のブラック企業やぁー!!」


富士「グサグサグサグサッ」


弟「このっ…」


富士「ま、ままま、待って!!このままじゃ、富士、心がグサグサになっちゃうから!!もっとオブラートに包んで!それから君の腕で私を包んでくれてもいいんだよ?!!」


弟「えー?だってなんか変な扉を開いたみたいだったから合わせようと思って…」


富士「優しさっ!優しさかな?!そこまでして私に合わせようとしてくれるなんて、大好きかよっ!」


富士母「富士ー、弟ー、朝ご飯できてるわよぉ〜」


弟「朝ごはん、冷めちゃうな、早く行こっ!」


富士「見事にスルーだねっ?!そんなとこも好きだよ?!」


〜学校にて〜

富士「榊ー…」


榊「ん?なになに?」


富士「私って太ったかなぁ…?」


榊「うんー…ま、正直に言って肥満なのと腐女子なのは隠せないよね〜」


富士「まじ?」


榊「うん〜肉も腐の香りもダダ漏れだよ〜」


オーサカ「富士は脳から腐ってるからなぁ〜」


富士「はぁぁあ…やっぱそうか〜…」


榊「どうしたの?そんなに思いつめて…はっ!もしかして、斉藤とデートですかい、奥さん!?」


オーサカ「それやったら『富士はそのままで十分可愛い』とか甘言言うやろぉー」


榊「恋する乙女は難しい生き物なのよ」


加藤「はは、斉藤がいたら言いにくい話かぁ〜?」


榊「おー、加藤、おはよ」


加藤「おは〜、で?なんの話?」


榊「太ったーって話してたのー」


加藤「ほうほう…なるほどなるほど…」


富士「それだけじゃなくて…」


オーサカ「それだけじゃないんやね」


榊「それだけじゃなくて?」


加藤「私、今はイベの方が気になる(正直)…が、携帯を開きながら聞いてやろう」


富士「……実は…」


榊「ゴクリ…」


オーサカ「ゴクン…」


加藤「ピロン」


富士&榊&オーサカ「……?」


加藤「…?…あ、マナーになってなかった……(まいっか)…あー、今変な音混じったけど気にしないで」


富士「ゴホンッ…その…(ドキドキ)




実は、





私……ーー



ダッ…


ダイエットしようと思って…」


榊「…へーなぁんだ……って、えっ?!ダイエットッ?!!」


オーサカ「ダッ、ダイエッター富士爆誕やと?!!」


加藤「はっ?!! ダイエッ『はぁい、ガチャるよぉ〜、ガチャしちゃうよぉ〜いいのぉ〜(音漏れ)』…ト……あ、…びっくりしすぎてUR当たったがなww」


榊「まじかー…応援は惜しまないよ…」


オーサカ「じゃあわいも手伝う」


富士「とにかく…ダイエット…しようかなって…思って…」


加藤「…UR当たったお礼に私も一緒にダイエットするわ」


榊「えええ?!あんた、痩せる肉どこにあるのっ!!」


オーサカ「皮と骨になってまう!富士はともかく、加藤はやめとき!!」


加藤「じゃあ、お菓子指導は私がしてあげるよ」


富士「お菓子指導…?」


加藤「私が徹底的にお菓子を排除してあげる」


富士「おおお…!心強い…!」


加藤「お菓子を食べた瞬間にお前の目の前で弟にお前のもってる薄い本から抜粋したシーン見せるから」


富士「…ちょ、ちょっと何言ってるかわかんないですね…」


加藤「あぁん?じゃあ具体的に言ってやろうか?〇〇とか△△とか××とかだよっ!」


富士「ひぃいやぁぁあ!!その先は言わないで下せぇ!!お(ねげ)ぇしますぅうう!!」


加藤「あとは…そうだな…目の前で一冊焼く」


富士「ひぎぃゃあ止めて下せぇ!!」


加藤「言い忘れてたけど、私、人の嫌がる姿見るの好きだから、覚悟してね♡容赦なくがモットーだから♡」


富士「はっはひぃっ!」


榊「じゃー私は全体指導に回ろうかな?どんな風にがんばろーとか、富士の好きなcpのお話を頑張った分だけ話すよ☆」


富士「いい!いいねぇ!!演劇部最高っ!!」


オーサカ「えーと…じゃあどないしよ…わい、やることないやんけ」


榊「えっ?あるよ?」


オーサカ「なになに?!!」


榊「オーサカも一緒に富士とダイエットするっていう最大の使命が!」


オーサカ「…………………えっ…?」

榊「後書きで報告してしまえー」


オーサカ「…じゃ、頑張るか?富士…」


富士「ご、ごめんなぁ、オーサカ。落ち込まないでおくれー!」


オーサカ「わかってるんやけど…うん…人質、わいの大切な本やから…わいも…頑張る…けど…お菓子…お菓子ぃいいい…!!」


加藤「あーははっ!いいね!いいね!」


榊「ドS通り越してただのサイコパスじゃないのっ!!ww」


富士「うぁあ…なんで言ってしまったんだろうか…はぁぁ…」


オーサカ「でも、頑張るしかないで…!こうなったら推しを助けられるんはわいだけやっ!」


富士「……助けられる……はっ!!そうか、そうだね!受けを助けられるのは私しかいない!!」


榊「…なんか思いついたみたいだね…」


加藤「やる気になるのはいいけど…たまには嫌がる姿も面白かったのになぁ〜」


富士「受けは私の手にぃいぃいいい!!」

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