絶命と生誕
初めてオリジナルの作品を書きます、長星浪漫と申します。
投稿は不定期になると思います。
自分の“書きたい”を全力で形にしますので読んでくださったら嬉しいです!
ぼくは最低の夫だ。妻を目の前で死なせてしまった。道を歩いていた時に飲酒運転の車が突っ込んできて…妻はぼくをかばってはねられた。本当はぼくが守らなくちゃいけなかったのに…悔やんでも悔やんでも悔やみきれない…幸せにするって約束したのに…
初めはぼくも妻を追って死のうと思った。でも、妻が死ぬ間際にぼくに生きてほしいと言ってくれた。妻の最後の願いぐらいは叶えなくてわとぼくは必死に生きようとした。生きることが妻へのせめてもの償いになると信じていた。…なのに
ぼくは死んでしまった。どれだけ時間が経っても妻への自責の念は消えなかった。ずっと悩み続け、悔やみ続けそしてとうとう病気になってしまった。病気になってから余計に思考がマイナス方向に向かってしまった。それが余計に病気を悪化させ、ぼくはみるみる痩せ細っていきそして死んでしまった。
どれくらいここにいるだろう?自分が死んだと自覚した瞬間、気がつけばぼくは真っ暗な空間に浮かんでいた。
(ここは…?)
あたりを見渡すが当然なにもない。自分が立っているのか、寝ているのか、起きているのか、自分の体がちゃんと存在しているのかさえわからなくなっていた。ただ意識だけがはっきりとしていた。
(ぼくはどうなったんだろう?)
考えようとすればするほど意識が混濁していく感じがした。ふいに暗闇の中になにか光るものを見た気がした。そちらに意識を向けると視界に光が飛び込んできた。
(光…?)
ぼくはまるで吸い寄せられるようにその光に向かって進んでいった。
読んでくださってありがとうございます!次は主に設定の説明になると思います。