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東方亜幻空 ~Fantasia of another sky  作者: とも
三章 「浄化異変」ACT4
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48 奇跡

 これで何回目かもう忘れてしまった。

 辰が死に、再び世界が生成される。

 もう私も数えるのを止めた。

 というより、ルカ様は数えているだろうが。


 「コネクション」


 私は一人で自分の世界へ向かった。

 最高神は皆自らの世界を持っている。

 私の場合は、この世界が自らの持つ世界だ。

 私は配下を殆ど持っていないので、見る必要のある世界が存在しない。

 配下を持っている神は自分の所有する世界があって監視が面倒らしい。

 ただ、私には全く無縁の話だ。


 「何故ここにも居るんです?」

 「( ´・ω・`)」

 「絵文字で表すのは止めていただきたい」


 ルカ様は困ったお方だ。

 話すのが面倒だからと絵文字で表さなくても。

 これでも一億年は付き合っている身だ、ルカ様の事は詳しい筈だがまだ甘かったようだ。


 「はあ………………」


 私はため息をついた。

 流石に最近立て続けに大きな出来事が多くて疲れる。

 肉体的な疲労ではなく精神的な、魂自体が疲れている。

 

 「(´・ω・`)(  ̄ー ̄)ノ」

 「何を言っているんです?」


 やっぱり何を言っているのか。

 それにしても、暇だ。

 最近は辰を見ていて暇は潰せたが、確率の世界になってからは実に暇だ。


 「Σ(-∀-;)」

 「どうかしましたか?」


 絵文字で表現されると分かりにくくなるから止めて欲しい……………

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「俺は死ねないんだよ!」


 俺の体にルカの手は突き刺さる。

 しかし、俺は諦めなかった。


 「死ねないんだよ、ここじゃあな!」

 「約束を果たすために! 俺はお前を………… 倒す!」


 その時、奇跡は起こった。


 system:ready》》》

 overload:システムの過剰能力付与 

 class4:該当なし

 class5:該当

 該当ユニットに能力の付与を試行

 歴史改編に必要な能力まで権限が上昇

 試行成功

 system:unit skill over program》all completed


 「うぉぉぉぉ!」


 俺の内から力が沸き上がるようだ。

 力の奔流を体全体が受け止め、俺は絶大な力を手にする。


 「ハッ!」


 俺の刀がルカの右手を切り落とす。

 いとも簡単に創造神の右腕を切り落とし、俺は距離を取った。


 「ようやく同じ土俵に立ってくれたね」

 「俺はお前を消滅させる!」


 絶対に俺はやらなくてはならない。

 皆との約束の為に、俺は立ち上がる。


 「下がっていろ霊夢!」

 「ここは俺に任せるんだ!」


 俺は刀を手に持ってルカに飛びかかる。

 この刀の真名は「天空七星裏妙刀」。

 これまでは名前も知らなかったが、これで俺の刀として完全に覚醒した。

 もう俺の刀だ。

 俺と同体になりつつあるこの刀は、俺の意のままに動く最強の刀だ。

 決して傷付かない不滅の神刀。

 それがこれだ。


 「セイッ!」


 俺の一閃は強烈な衝撃波を生み神殿の柱を倒壊させた。

 これまでの何倍も強い力だ。

 システムの奇跡は起こり、俺は奴を倒せるようになった。

 システムのオーバーロード設定。

 強い意思を感知し、それを実現するのに十分な力を対象に与える救済システム。

 それが俺に力を与えた。


 「なるほど、オーバーロードか」


 ルカもやっと気付いたようだ。

 しかし、もう遅い。

 

 「ハッ!」


 俺の刀は空を裂きルカの体は二つに分かたれた。


 「成る程、奇跡を起こすか……………」

 「でもそれは本当の奇跡なのかな?」

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