異史「東方憑依華」ACT1
有り得たかもしれないもう一つの歴史
「東方憑依華」
それは、もう一つの歴史。
歴史と歴史の狭間に出来た世界。
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「嘘だろ、こんなことが今…………!?」
俺は驚愕していた。
「完全憑依」。
霊夢からそれを聞かされたとき、また異変が起こったのかと驚愕していた。
俺が摩多羅を倒してから僅かに3時間であった。
「行くわよ、辰!」
「お、おう」
俺は疲れていた。
だから、少し遅めに飛んだ。
まあ、それが幸いであった。
「辰、横!」
俺は横を見る。
すると、唐突にレーザーが放たれてくるではないか。
俺は急いで能力を発動させ、そのレーザーを回避した。
「よお、霊夢!」
「魔理沙!?」
俺は目を細めると、その人物を見た。
それは、箒に乗った少女であった。
「完全憑依、こうするんだろ!?」
魔理沙と呼ばれた少女が少し動くと、その姿がぶれた。
次の瞬間、魔理沙の姿が全く違う物に変わった。
「こいしだよー」
「誰だ?」
俺は首を傾げた。
すると霊夢が、俺に耳打ちしてくる。
「妖怪よ」
俺は頷くと、また相手を見た。
すると、再び姿が魔理沙に戻っている。
「これが完全憑依なのね………」
霊夢が呟く。
恐らく、霊夢はこれを見たことが無かったのだろう。
首を傾げて魔理沙を見ている。
俺は後で知った事だが、この現象を利用して行う戦闘を「完全憑依戦」と呼ぶらしい。
また、これも後に知った事だが、完全憑依とは「波長」だとかが揃っていると起こるらしい。
「まあいい…………… 霊夢、早く行くぞ」
「通すわけないだろ、1回戦おうぜ」
俺は舌打ちした。
道を急いでいると言うのに、何故邪魔されなくてはいけないのか。
「……………魔理沙、1回だけよ。私達は急いでいるの」
俺も頷いた。
同時に、腰の刀を抜く。
「行くぜ!」
魔理沙がレーザーを放ってくる。
それを俺は刀で防ぎ、魔理沙に肉薄する。
「ずるいぜ、武器は………………」
「辰はスペルカードルールを知らないわ!」
霊夢が叫んだ。
俺も少しは知っているが、武器を使ってはいけないとは聞いていない。
俺は武器を取り、魔理沙に振りかざした。
こうして、俺の戦いはもう一度始まった。




