5話
外はやっぱり日差しが強いな
僕にとってこの天気は天敵だって言っても聞いてくれそうにないな
「ここから多くの方が訪れてきます」
「私たちは訪れる者が悪事を働かないように監視する役目もある。」
一見ただのゲートに見えるが使われるときは鏡のようになっていた
入ってくる者、帰っていく者
多くの人が利用するのに間違えることはないのか疑問に思った
「皆さんには見えない番号が刻まれています。それは生まれた時からつけられるものです。私たちにはありませんが」
「なんだよそれ。商品みたいに扱われいるのか」
「それがこの世界だ。管理しなければ君たちが読み続けている物語が何度も何度も変わってしまう。そうならないように私たちが任されている」
「僕には理解できない。そんな扱いされてまでこの町を作る意味はあるのか」
僕の素朴な疑問は重いものだったのかもしれない
結の表情が曇ったのを見て僕は後悔してしまったが
玲の顔には何も変化がなかった
「この町にも意味はありますよ!だって、物語を越えて皆さん交流しているんですよ!それに私は結さんだけでなく多くの方とお友達にもなれました」
「そうか。お前は友達を作るのが好きだもんな」
「はい!だから、新さんともお友達です!」
こいつはどこまで天然で馬鹿なんだ
けどその無邪気で純粋な笑顔は誰かの救いになっているんだろうな
僕なんかと違って悩みがないんだろうな
「この馬鹿の話はいいとして他を案内しよう」
「結さんもお友達ですよ!」
結は玲を置いて先に行っていた
僕も後をついて行こうとしていたら頭に何かが当たった
というかリンゴ?
「なんで上からリンゴなんだ」
「待て、そのリンゴはもしかしてだが…」
「あ!白雪姫さん!またこちらにいらしていたんですね!」
僕の前にいる白雪姫という女の子がいた
結と同じくらいか?それよりかは少し身長があるくらいかな
「ぁ、あの、ご、ごめんなさいです!わざとではないです!」
「大丈夫だ。そんな気にすることはない」
「は、はい!では、用事があるので!」
足は速いんだな…
僕より速そうだ
「白雪が来ていたということはまた何かありそうだな。玲、様子を見に行こう」
「はい!新さんも来てください!」
何が始まるんだよ
それに二人して焦ったような顔して
この世界は一体なんだ




