4話
なにはともあれやっと屋根のある場所にたどり着いた
それまでの道のりはなんとも言えないけどな
「私お茶を入れてきますね!」
と玲は走って行った
今この子と二人きりにさせられると怖いのですが
「君はどうせ玲から何も聞かされずにつれてこられたのだろう。私にも玲が何を考えているのかは分からないがな」
「突然僕の前に現れて無理やり連れてこられて…頭の整理が追いつかないくらいだ」
「まぁ無理もないだろう。玲の夢の話では君はこの世界とは違う世界から来たことになるがそれであっているのか?」
「確かにここは僕にとっては異世界と言える。僕のいた世界には僕のような人間しかいないからな」
結は僕の方を向かずに玲のほうを向いていた
僕には二人の仲なんて分からないけど一つ言えるのは結は玲のことが大切な存在なんだと思う
ずっと見ているくらい心配なんだろうな
「紅茶入れてきましたよ!ミルクとお砂糖はこちらです」
「ありがとう」
「私はミルクとお砂糖…」
「分かっていますよ。両方入っているのはこちらです」
玲も結のことしっかり見ているんだな
天然馬鹿だからそういうところ気が付かないのかと思った
「では、玲。私が納得するような説明をしろ。この男を連れてきた理由もだ」
「それを証明するためにはですね…まずはこの世界の話をしましょう」
この世界は物語から生まれた人や動物が暮らしているということだ
物語の行き来をすることができるのが今いるこの街セントラルシティであった
自分たちの物語から出てこの町で他の物語の人と交流するために造られた
他の物語には入ることができないからである
「しかし例外としてどの物語にも登場していない人物もいます。このセントラルシティで調律を合わせる仕事を行っているからです。私と結さんはその例外です」
「私たちのような例外はどの物語にも入ることができる。その物語が変わることなく進んでいるかどうかを見るためだ」
「それであんなにばらばらな種族がいるということか」
「はい」
丁度区切りもいいということで外を出歩くことになった
重い空気から逃げるかのように




