3話
それにしてもなんなんだこの世界は…
町?なんだろうけど…すれ違う住民の中には獣の耳が付いていたり
いかにも魔法を使いそうなやつがいたり
僕のような平凡な人間がいたりとまぁ様々な人たちがいるなぁ
「新さん!はぐれないでくださいよ!」
「いや、おどおどしてるお前には言われたくないんだけど。というか、引きこもりだったからそろそろ日光のせいでやられそ…」
「え!?も、もう少し頑張ってくださーい!」
「なら早くしよね…」
だめだ…こいつ方向音痴だ。断言できる。
誰か救世主はいないだろうか!
この馬鹿が行こうとしている場所を知っている方いませんか!
そして僕を元の世界に返してくれる方はいませんか!
と叫びたい。が、体力が限界に近づいている…
ん?なんか小さくて…銀髪で赤い目の女の子がこっちを見ているような…
あ!疲れているせいか!そうかそうか…とうとう幻覚まで見え始めたか…
「おい、玲。あれはなんだ」
「あれとは…あー!結さぁぁぁん!お迎えに来てくださったんですね!!」
「泣くな。うるさい。また迷子だろ。それで、後ろのガキはどうしたんだ」
なんて子だ!綺麗な顔をしているのに口を開けば恐ろしい!
いわゆる黙っとけば可愛いタイプか…
残念なやつだ。うんうん。
いや待てよ、これは救世主だ!この馬鹿が役に立たないせいだ!
「この子は私が探していた方ですよ!この前言ったではないですか!」
「…あぁ、ずっと夢の話をしていると思った。」
「えー!酷いですーー!」
「まぁそこは帰ってから聞く。とにかく早く方向音痴を治すんだ。」
泣いたり怒ったり忙しいやつだ
それに比べてこっちは落ち着いているな
ま、とにかく屋根のついた場所に行きたいのは事実だから助かります。
「そこの君。何者かは知らないがこいつが迷惑をかけたようだ。まぁついてこい」
「あ、はい」
「結さんはとってもお優しい方なんですよ!見た目は幼いですが年齢はー!」
「玲、晩御飯抜きにするぞ。」
「それは嫌です!」
本当に学習能力のない馬鹿なんだと思った
僕はこの先どうなることか…




