俺は今、ご飯を食べています。
ぐぅ〜
ちょっとお腹が減りましたね。
ご飯にしましょう。そうしましょう。
「物質生成で何か食べ物を出せますか?」
「質問を受け付けました。・・・回答します。マスター様の知っている食べ物は生成可能です。マスター様が知らないものでも特殊な機能が組まれたものなど技術水準が高いものなどは生成できません。」
「じゃぁドックフーd・・・いや、狼族が好きそうな種類の肉と水それにパンを生成するのにいくらの収穫値が必要ですか?」
「質問を受け付けました。・・・回答します。狼族が好む肉・・・レッサーラビットの肉を提案。5食分で収穫値1消費です。水は一樽で収穫値1消費です。水の水準はマスター様の故郷のものと定義しました。パンは5食分で収穫値1消費です。」
「じゃぁそれを生成してください。水の入れ物は生成できますか?」
「質問を受け付けました。・・・回答します。水筒が収穫値1消費で生成できます。基準はマスター様の故郷のものと定義しました。こちらも生成しますか?」
「全て生成でお願いします」
「了解しました。生成したアイテムはカミホに収納しました。カミホの画面にある収納をタップし、アイテムを選択して取り出しをタップすれば取り出せます。収穫値を4消費しましたので残り収穫値は1です。」
「水筒を取り出す時に収納してある水を中にいっぱいに入れることはできますか?」
「質問を受け付けました。・・・回答します。可能です。実行します。アイテム水筒とアイテム水を同時に取り出すと設定しました。水を取り出した時には水筒内に入った状態で取り出すように設定しました。キャンセルは可能です。」
おぉ?質問から自分で実行までやったぞ?!いい傾向ですね。
「ありがとうございます。」
「・・・」
あ、無視ですかそうですか。
「では、俺とハチの1食分の食事と水入りの水筒を取り出してください。」
画面操作でもできるみたいだけど、まとめてってのは面倒そうなので、お願いした。
「了解しました。取り出し・・・成功しました。」
俺の目の前には何かしらのナマニクとパンが現れて・・・落ちた。
地面に落ちたけど、すぐパンは回収したので問題なしです。3秒たってません!
ハチの肉は・・・ハチがすでに食いたそうによだれをぶっかけてた。
うん、ちゃんと待てができるんだね。
俺はパンをむしゃむしゃしてます。
「よし、食っていいぞハチ!」
すごい勢いで食べてます。
うん、普通においしかったです。
かたいパンとかじゃなくて良かったです。
ちょっと興味はありますが・・・いえ、いらないです。
食事も済みましたが、どうしましょうか。
収穫値あんまり無いですし、明日までここでハチと遊んでてもいいのですが・・・。
「周りの地図とかって表示できますか?」
元々のスマホの機能に地図はあったし、もしかしたら行けるかな?
「質問を受け付けました。・・・回答します。地図機能はありますが、地図情報が不足しています。マスター様、もしくは配下のものが通った場所などはマッピング可能ですので、配下に狩りにいかせることを推奨します。」
狩りなぁ・・・
「ハチ、外で狩りとかできるか?」
「ワン!!」
できそうな返事です。多分・・・
この際任せてみますか・・・。
「ハチ、命令だ。外で狩りをしてこい。ただし敵が複数の場合は逃げろ。または自分より強そうなら逃げろ、暗くなる前に戻ってこい。暗くなってしまったら極力敵に見つからないように行動し戦闘は避けて帰って来い。優先順位は、無事に戻ること、ここに敵を連れてこないこと、怪我を最小限に留めること、できるだけ地図を埋めるように行動すること。できるか?」
「ワン!」
うーん、本人やる気はあるっぽいのですが、何も考えていないようにも思えます・・・が、任せますか。俺も一緒に行くこと考えましたが、一緒にいても邪魔になるだけにしか思えません。
「よし、いってこい!」
ハチはしっぽを振りながら走っていった。
そうしてハチは洞窟を出て森に向かった。
番外編!?ハチの大冒険!!は予定しておりませんのでカットします。