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アプリで召喚獣!  作者: ががも
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俺は今、チュートリアルではじめての機能拡張をしています。

ハチの体が一瞬光ったかと思うと・・・特に変化は分かった。

本人もびっくりしたらしく、腹出して寝てたハチが「ビクッ」っと起きた。



「今回のように配下の魔物にスキルを習得させるのもマナの収穫となります。他の場合は他の生物から命を奪った場合になります。マナを収穫することによってマスター様には収穫ポイントが支給されます。現在の収穫ポイントは1となります。またマスター様から発生されるマナは自動的に収穫値に変換されます。マスター様の種族は魔力も全てマナに変換されるため、毎日収穫値を得ることができます。」



使ったマナの1%なのか1回だから1なのかわかりませんが、ポイントがもらえると聞くとお得な気分です。

あ、俺達の世界の人間を収穫者にするのってこのへんの体質に関係してるんですかね?



「収穫値は、カミホの機能拡張、マスター様のスキル習得、配下の召喚などの各種カミホ機能のコストに使用できます。」

このポイントが、生命線なんですね。ってか、俺もスキル取れるのか!!



「カミホ機能の拡張を行っていただきます。拡張したい機能はございますか?初回のため収穫値の消費は0となります。」

「えー、どんな機能が拡張できるの?そもそもどんな機能があるのか知らないんだけど。」

「質問を受け付けました。・・・回答します。カミホの機能は地形変動、物質生成、蘇生、回復、攻撃、探知、結界、召喚、念話、図鑑、ナビゲータ、収納、スキル習得、解析などとなります。」

おぉぉぅ・・・なんか、たくさんあるらしいです。

だいたいのことはできそうですね。



「マスター様より要望がアリましたら、他の機能を増やすことも可能です。その際機能によってはコストがとても高くなるためご注意ください。」

やべぇ、思ったより何でもありで困っちゃいます。

攻撃とか良さそうだなぁ・・・



「攻撃の機能とかどんな感じ何ですか?」

「質問を受け付けました。・・・回答します。攻撃機能とは、カミホより魔法攻撃を行います。ただし、魔法発動ごとに収穫値を消費します。威力は消費した収穫値に準じます。消費が激しいためもしもの時の切り札とお考えください。」

うーん、あんまり期待しないでおいたほうがいいのか、危ない時とか逃げるしかない時に使いましょうか。となると、収穫値はある程度残しておいたほうがいいってことに・・・余裕が出てくるまでは考えないようにしましょう。



「蘇生っていうのは?」

「質問を受け付けました。・・・回答します。蘇生機能とは、配下の名有りのモンスターが死亡した場合カミホによって蘇生可能です。ただし同種の召喚にかかる収穫値の数倍になるため新しく数体召喚する収穫者は多いです。」

へぇ俺はハチを切り捨てられるんですかね・・・い、いやいやせっかく育てたモンスターがむざむざ見殺しにするのはもったいないと思うんですよ!うん。




「じゃぁこの地形変動と物質生成は?」

ほかは想像つくけどこの二つは幅が広すぎてわからんのですわ。


「質問を受け付けました。・・・回答します。地形変動とは、地盤強化や通路作成、地下空洞の生成、洞窟生成、水源生成、熱源生成、地形を好きにいじることの出来る機能です。拠点の設置時に利用する収穫者が多いです。」

あ、これ知ってる、ダンジョンマスターやるやつだ!

でも、マナの回収ダンジョンでできるんでしょうか・・・そもそも人っているんですかね・・・。収獲者はいるようですが・・・。



「続けて回答します。物質生成とは、収穫値を使用し物質を生成します。基本的にマスター様の知っているものなら何でも作り出せます。他にもオリハルコンや魔石などのこの世界特有の物質も生成できます。最初は食料を生成することをおすすめします。」

これ便利そうだな。

食えるもん見つかるまではこれ使っていきましょう。知ってるものを出せるなら日本の食べ物も出せるでしょうし。小説でよくある飯がまずい状態は回避できそうです。



「これって、拡張しなかった機能が使えなくなるってことはないです?」

「回答します。拡張機能はその機能を強化するのみですので、他の機能も最低限の機能は有しています。また、あとから収穫値を使って強化が可能なので何を優先的に強化するかの違いしかありません。」


「強化したらどうかわるですか?」

「回答します。利用する機能によりまちまちです。召喚機能ならばより上位の魔物の召喚が可能となります。地形変動ならば可能な範囲やコストの消費が抑えられます、物質生成は必要収穫値が減少します、また一部の魔道具なども生成可能になります。探知機能は範囲が強化されます。攻撃機能は最大消費収穫値が上昇します。」



正直いろいろありすぎて何強化したらいいのかわからんのです。

あーそういえば小説で読んだことあるなぁ・・・あれ言ってみましょうか。

「では、ナビゲータ機能の強化・・・はできますか?」

「質問を受け付けました。・・・回答不明。何かナビゲータ機能に不満点がございましたか?強化内容を指定していただければ可能です。」



おぅ・・・まぁ確かに補足説明とかも聞く前にしてくれるしかなり優秀だよな。

「ナビゲータさん強化したら話し相手とかになってくれそうだなぁっと思いまして」

だって、他に人いないし・・・。

ハチはわんわん言ってるし。

ナビゲータさん雑談とかしてくれなさそうな雰囲気なんですもん。



「話し相手・・・定義不足です。」

「ナビゲータさんって感情とか意思とかありますか?」

「私はナビゲータシステムです。人間の持つ利己的な意思は必要ありません」

今この人感情を利己的な意思の一言で片付けたぞっ!?いや、まぁあってる・・・のかな?

感情ってその人がどう感じたかってことの表現方法ってだけだし。


「じゃぁナビゲータさんが自分の判断でカミホの機能を使うことはできますか?」

「私にはカミホの機能を自己判断で使用する権限はありません。画面の表示や外敵の探知などのアラームなどの権限はありますが、収穫値の消費を行う機能を使用する権限はありません。」

うん、決まったかな。



「じゃぁ一部の入手収穫値を隔離して、それをナビゲータさんが使えるように権限の上方修正してください。あとナビゲータさんが自己判断に必要な感情を得られるように感情の学習機能をつけてください。あ、もちろん権限は俺のほうが上で。」

「・・・。ナビゲータ機能の拡張・・・成功。ナビゲータ機能の権限上方修正・・・失敗。ナビゲータ機能の限定的な権限上方修正・・・成功。感情の獲得・・・失敗。学習機能の獲得・・・成功。学習のため配下の感情を一部トレース接続・・・成功。配下を媒体に学習を開始します。学習には時間がかかります。機能の拡張を終了します。チュートリアルを進行します。」

おぉ?いけたっぽいね。言ってみるもんだね。

ナビゲータさんとおしゃべりできるようになれば孤独死はないでしょうし、カミホを使う上でナビゲータさんの協力は必須ですからね。

ただ、配下ってハチだよな・・・犬っぽくならないといいのですが・・・。

人工知能さん|(だよね?)は優秀なので強化しなくても提案とかしてくれそうですけどね。

さすがに会話しようとしても、説明しかしてくれませんけど。


感情を得たら裏切りそうだけどその辺わかってんですかね、主人公は。

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