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アプリで召喚獣!  作者: ががも
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【プロローグ】俺は今、スマホに聞いてます。【説明回】

詰めれる説明詰めてやったぜ・・・。

俺は今、山奥?の洞窟でスマホを操作していた。

何で山奥?|(いや、森奥なのか?)なのかは俺もわからない。

気がついたら森のなかにいたんですよ?

わかるわけないじゃないですか!?


洞窟の外は木々が生い茂っていて、まさに森ってかんじです。

この洞窟を見つけてなかったら、まだ森のなかをさまよってたんじゃないかと思います。

森って怖いんですね・・・なんかが動いたような音が聞こえるたびに警戒しても全然見つけられないし、視野悪い癖に木々のや葉っぱのせいで気配だけは感じられる・・・。

何かがいる気はするが、それが近くなのか遠くなのか、どこにいるのか何がいるのか、ほんとにいるのか、情報があるようでないんですもん。

ずっと警戒してたら疲れますって。




そんな状況で頼れるのはこのスマホだけ!

まぁスマホ操作してて気づかない内に襲われるの嫌だから、休めるところを先に探したんですけどね!

最初はもうパニクった・・・相手に気付かれなかったからよかったけど犬ぐらいのアリを見つけた時は色んな意味でやばかった。

距離があったのと何やら獲物を運んでる最中のようだったので助かったが声あげて走って逃げたことをあとで自分の首絞めてるって気がついて、いろいろ冷静になれた。



さて、落ち着ける場所も見つけたし、ちょっと状況を整理しましょうか。

ここはどこ?森の横にあった崖にあいた横穴の洞窟。

どこの森?知らない。部屋で適当に見つけてきたアプリを起動してユーザー登録したあと気がついたらここにいた。


私は誰?私は日本人、増田改(マスダあらた)。登録したユーザー名なら「マスター」。


持ち物は?

スマホと服。履いてなかった靴が何故あるのかわからないけど助かる。

情報は?

今から調べる。明らかにこの新しいアプリが怪しいし・・・。



アプリを立ち上げると・・・

「アプリの起動ありがとうございます、マスt」

真っ暗な画面からスマホ特有の合成音声が響く



うわぁぁ!?



びっくりして、スリープモード入れちゃった。

あぁーびっくりした。

急にしゃべりだすんだもん。

最近のゲームならストーリーの時にキャラが喋るぐらいなんとも思わないけどさぁ・・・タイトル画面とかそういうの普通出てこない?いきなり声がなるからびっくりましたよ。



ここがほんとに安全かもわからないので、深呼吸してもう一度アプリを立ち上げる。

「スマホ本体へアクセス・・・成功、スマホ本体の書き換え・・・成功、アプリ機能への最適化・・・」

今!書き換えとか言わなかった!?ウイルスだったの!?取り敢えず、電源をおと・・・せない!?



「電源機能を掌握しました。アプリの常時起動状態・・・成功、他アプリ削除・・・成功」

あぁ!!俺のゲームデータがぁぁぁぁぁぁぁ!!!バックアップ取ってるのなんて一握りだぞ!しかもその一部もスクショでのバックアップだ。

画像が無事だとは思えない。



「本体機能の吸収・・・完了。アプリ機能への反映完了しました。初期設定モード完了。これよりチュートリアルモードへと移行します。」

うぅ・・・もう状況がわかるならいいよ・・・読んだことある小説にこういう見知らぬ地に〜っていうのあるの知ってるんですからね!!



「アプリの起動ありがとうございました、マスター様。私はナビゲータシステムです。チュートリアルモードへと移ら「ちょ、ちょっとまって!」はい、何でしょうか。」

よかったぁ、意思の疎通できそうだ。



「ここはどこで、この状況は何!?あと、俺のデータはどうなった!」

話を聞いてくれそうな内に、急いで質問をしておく。


「質問を受け付けました。回答します。ここはマスター様が生まれた世界とは別の世界です。」

「別の世界!?」

「マスター様が生まれた世界の常識でいうなら別の星とお考えください。」



「質問の回答を続けます。現状はマスター様はこの世界に召喚されました。マスター様はこの世界で収穫者となりこの世界の資源を収穫していただきます。続けて回答します。容量不足のためスマホの内部データは全て削除させていただきました。また、スマホの機能を更新、【破壊不可】【譲渡不能】を付与しました。物理構造の変化とともにアイテム名称がスマホからカミホに変化します。」

あぁ俺のデータがァァァ!!



冗談はさておき、いやデータ消えたのは結構悲しいし普段なら2日はふて寝したいとこだけど、それどころじゃない。

なんとなく察しはついていたがやはり別の世界に召喚されたらしい。

いわゆる異世界召喚モノってやつだ。

危険性物いない内政チートものだといいと思うんですよ。あのでっかいアリはノーカンで。



収穫者って言うことは農作物育ててっていう感じかなぁ。

「収穫者ってのは何なんだ?」

「質問を受け付けました。・・・回答します。この場合の収穫者とは、この世界のマナを集め神へと還元する者です。この世界はそのために存在しております。」


え、それはちょっと・・・ひどいんじゃないですかね?

「システムの干渉によりこの世界の生き物はとても強力になっております。」

「システム?」

「システムとは、神が世界に設定した概念のことです。今回の場合はこの世界のマナを回収するために存在している概念を指します。生き物はマナをシステムに差し出すことで、スキルと呼ばれる恩恵を得ることができます。」


「マナっていうのは何なんだ?」

「マナとは、神の力の源です。生き物は生きているだけでこのマナを生み出すことができます。神は生き物を創ることはできてもマナを作り出すことができないため、いくつもの世界を創り生き物を循環させることで生き物からマナを回収するのです。」



「そのマナの回収って言うのはどうすればいいんだ?まさかこの世界の生き物を全て殺せっていうんじゃないだろうな」

「マナの回収方法とは、生き物の命を奪うかシステムにマナを差し出すかになります。配下の生き物のマナは自由に操作可能ですのでシステムを通して納品してください。」



「だいたい分かった・・・一つ確認したいんだけど、拒否権ってある?」

多分ムリだと思いますけどねぇ。

「マナの回収は強制ではありません。ただし、回収したマナを使用して恩恵を受けなければこの世界で生きることは難しいとお考えください。」

違う・・・そこじゃないんですよ。

そこが聞きたいんじゃないんですよ。



「・・・帰ることはできないんですか?元の世界に」

ファンタジーの世界とかって憧れるし、行きたいなぁって思うことはあるよ?

小説とか読んでたらなんだかんだで楽しそうだしね。

でもそれは、主人公が死なないように努力した結果がほとんどなんだよなぁ。

生き残れない奴は小説のネタにすらされずってのもよくあると思うんですよ。

ほら学校ごと召喚されたけど主人公だけ別行動で、他の召喚された人たちから犠牲が出るとかね。



ファンタジーっぽい世界にうきうきする自分もいるが、それ以上に命の危険が高すぎますわ。

街なかとかならともかくこんな森のなかで・・・


「回答します。アプリ初起動時に確認していただいた利用規約にある通り、召喚の取り消しはできません。再召喚は不可能です。マスター様の世界は元々召喚に適した人間を生み出すための世界となっているので他の世界に召喚するシステムが組み込まれていますが、この世界にはそのシステムは存在しておりません。」

え?俺達の世界もそういうシステム組まれてんの?じゃぁ戦争とか世界中で起こったりするのは収穫者って奴が俺達の世界にもいて戦争煽ってんですかね。

あと利用規約・・・読んでないからわからんのです。

たとえ書いてても本気にしないでおkしてそうだと思うのですよ?



「補足します。マスターの世界に収穫者はいません。マスターの世界は収穫者を生み出し送り出すためのシステムのほかに魂より生み出された魔力を全てマナに変換するシステムが存在します。このシステムを使い寿命を迎えたものから大量のマナを得ることが可能なため長く生きていたほうがより多くのマナを得ることが可能ですので、わざわざ途中で回収はしません。あれは、種族としての本能です。」

おぅ・・・魔力はマナにされてたから俺達の世界には魔力がない・・・と。

じゃぁこの世界とか他の世界にはあって当然って感じなのかな?

俺達の世界も酷使されてんだなぁ。



「補足します。人間はよりよい生活を常に求める向上心を埋め込まれていますので、現状に満足することはできません。たとえ満足できても一時的なものか、ごく一部のもののみでしょう。」



「とりあえず、俺は帰れない。仕事しなきゃこの世界で生き残れない。ってことでいいのか?」

「おおよそその解釈で問題ありません。質問はいつでも受け付けますので、チュートリアルを開始してもよろしいでしょうか?」



俺は深い溜息をつき

「お願いします」


チュートリアルを開始した。

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