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 セカンドライフ

 初めて書く、異世界モノのライトノベルなので、上手く描けているか不安ですが、皆様に、面白いと思ってもらえる内容を描けるよう、頑張っていきたいと思いますので、何卒、よろしくお願い致します。

 火屋魔 八尋(かやま  やひろ)二十九歳。職業弁護士。結婚はしておらず、両親は俺が物心ついた時には既に亡くなっており、代わりに祖父母が俺を引き取り、優しく育ててくれた。

 

 そして、俺が生まれて二十九年目の今日。俺は、人生を大きく動かすことになる、決定的な瞬間に対面していた。


    ******************

 

 

 夜八時頃。俺はクライアントに頼まれていた依頼を遂げるために、聞き込みを行っていた。

 

「この時間帯によく散歩しているとおっしゃっていましたが、もしかして、七月八日。三日前もこの場所で散歩をしていたりは_____」


「その日なら丁度ここの前を通ったよ」


「本当ですか。では、その時間に怪しい人を見ませんでしたか?」


「怪しい人……あ!そういえば、金髪の若いにいちゃんが、やたら怯えた様子でそこを歩いてたよ」


「わかりました。ご協力、感謝いたします。では、私はこれで失礼いたします。」


 (この証言で、欲しかった証拠が全て出揃った。これで彼の罪を無罪にし、裁判で勝つことが出来る。)


そんなことを考えながら、事務所に戻ろうとしたその時、背後から、グサリと何かが体に刺さる音がした。


 下を向くと、そこからは赤色の液体が音のした場所から、大量に溢れ出していた。

 体を刺されるのは、初めての体験だったが、自分が思ってたよりも、苦しいものだった。

 

 鳴り響き続ける血の流れる音、普段よりも早く高鳴っている自分の鼓動。何より、徐々に冷たくなっていくこの体。

 この状態になって理解した。ああ、俺はこのままここで、死ぬんだなと。


 だが、どうせ死ぬならせめて俺を刺したコイツの姿だけは一目見てやろうと、震える体を動かして、後ろを振り返る。

 俺の目に映ったそいつは、以前俺のせいで有罪になり、刑務所へと行くことになった奴だった。


 その姿を見て、納得したよ。ああ、やはり一度罪を犯した人間は、何度も罪を犯し続けるのだな、と。


 そんなことを考えているうちにも、身体は体温を失っていった。今となってはもはや痛みすら感じなくなっていた。


 死ぬの自体は、そこまで怖く無かった。人はいつか死ぬ者なのだから、俺は他の人よりもそれがほんの少し早かっただけなんだと割り切ることができたから。


 薄れていく意識の中、走馬灯のようにこれまでの記憶が流れ込んでくる。家族との暖かい思い出や、俺が助けたクライアントの皆さんからの感謝の言葉。俺が有罪にしてきた奴らの声。そんな記憶を思い出しながら、俺は静かに息を引き取った。




    ***************




「あら、目が覚めたみたいね?」


目を覚ますと、一人の女性がこちらを見つめていた。

 その女性は、サラサラと綺麗に手入れされている、ロングの白銀色の髪に、透き通った瞳をした、綺麗な女性だった。

 最初はそんな彼女を見て、これが女神と言う奴なのだろうかと思ったが、よく見ると、頭から立派なツノが二本、頭から生え揃っていた。


「ここは何処でしょうか?てっきり、私はあの時死んだものだと思っていたのですが?」


「ええ、貴方はあの時間違いなく死んだわ?そして、その身体へと、転生したの。」


「転生、ですか……簡単には信じられませんね、それに、貴方が女神様、と言うわけでは無いのでしょう?」


彼女の姿は、女神と言うよりも、魔王のように、私には見えた。


「あんな奴と一緒にしないで頂戴?あと、自己紹介がまだだったわね、私はオルヴィア。オルヴィア バーネットよ。この城で、魔王をやらせてもらってるわ。」


「俺は、火屋魔八尋だ。生前は弁護士。簡単に言うと、罪のない人を守る仕事をしていた。」


「罪のない人を守るって、なんだか勇者みたいな職業ね?」


「まあちょっと違うが、そんなことよりも、アンタに聞かなきゃならないことがある。」


「良いわ。私が答えられる範囲のことなら答えて上げるわ。」


どう言う理由でこうなったのかはわからないが、とにかく俺は、ここで生きていくための知識が必要だ。まず、一つ目の質問は_____


「何故俺をこの世界に転生させた?それにこの身体、生きてた時と全く一緒だ、転生させたんじゃ無かったのか?」


「そうね、まず、一つ目の質問の答えだけど。それは、人間たちから、私たち魔族を守るためよ。」


「人間たちから守るためって、こんな身体で出来ることなんて、たかが知れてるぞ?そんな守るなんて言う大それたことは出来な____」


「出来るわ。貴方にはその力が備わってるはずよ?えっと確か……八尋、ステータスオープンって、言ってみて貰えるかしら?」


「?わかった……ステータスオープン」


言われた通りにそう口にすると、そこにはRPGゲームなどでよく目にする、ステータス表というものが映し出されていた。


「オルヴィア。ここに書かれているランクは、平均どのくらいなんだ?」


「そうね。私たち魔族で言うと、大体Cランクが平均かしら。それで上位に入る強さの魔族がごく稀にAランク判定されるわ。」


(でも、ここに書かれてる俺のランクって……)


「ちなみに、一番下のランクは、どのくらいだ?」


「一番下はEランクよ?て言ってもEランクなんて低すぎて、滅多に見ないけどね?」


八尋は、その話を聞いた瞬間真っ青な顔色で、ステータス画面を眺めていた。

 

「Eランクだ。」


「はっ?今なんて……」


「Eランクだった。俺のステータス……」


 オルヴィアはそんな訳無いと、思いながら八尋のステータス画面を見るが、そこには総合ステータスEと表示されていた。


「スキルは?何か一つ持っているはずよ!」


そう言われて画面を一から探し直すと、ステータスの上にスキルと書かれた項目があった。


「スキル、聖なる断罪(ジャッジメント)


「効果は?なんて書いてある?」


「何も書いていない。ただの空白だけだ。」


「………もしかしたら、レベルが足りないのかも知れないわね。」


「そう言うものなのか?」


「いえ、普通は最初からスキルが何かは説明されているわ?でも、ごく稀に一定のレベルが必要だったり、特定の条件下のみで発動したりするものがあるの。恐らく八尋のスキルは、そう言う互いのものよ。」


「そうか………」


 少し残念そうにしている八尋の姿を見て、オルヴィアは、今日初めて、表情が変わったんじゃ無いかと、思い、その姿をニヤニヤとしながらじっと眺めた。


「なんだよ?そんな顔してこっち見て、」


 こっちをじっと見つめてるオルヴィアに疑問を抱き、問いかける。


「別になんでも無いわよ。あと、アンタからの二つ目の質問の答えだけど、あそこを見てもらえる?」


 オルヴィアが指を指した場所には、大量のマネキンのようなものが並べられていた。


「これは?」


「貴方の魂が入っているその体の正体よ」


 オルヴィアの言う通りなのであれば、恐らく俺は、あの人形の中になんらかの方法で、魂を入れられた。と言うことなのだろう。


「ヒューマンゴーレムって言うんだけどね、異世界転生の儀式をして、その時間に亡くなった魂の中から、こっちの世界でも生き残れるだけの、才能を持つ人間をランダムで、一人呼び出すのよ。だから、私もどんな人間が転生されるのかまでは、わからなかったって訳。どう?これで知りたいことは知れた?」


「ああ。疑問に思っていたところは、大体納得できた。」


どうして呼び出されたのか、何故生前と同じ体なのか、それだけわかればとりあえず十分だ。他に聞きたいことと言えば、これからここで俺がどう扱われるのかくらいだ。

 だが、俺を必要で呼んだと言うことは、まず、殺されることはないだろう。


「驚かないのね?」


「驚いてるよ。十分、ただ情報が多すぎて驚く余裕が無いだけだよ」


「やっぱり変わってるわよ。アンタ」


 オルヴィアは今までに見たことのないタイプの人間だなと、少しずつ、火屋魔 八尋と言う人間に、少し興味が湧いていた。


「ところでオルヴィア一つ聞きたいんだが、俺はこれからどう言うふうに扱われるんだ?それだけは聞いておきたい。」


「そうね?私としては、貴方には、他の魔族の子たちとも仲良くして欲しいし、まずは他の子たち同様に学校に通ってもらおうと思うのだけど………勿論嫌なら他のことに変えるのだけれど、どうかしら?」


「………別に良いんだが、その、俺もう学生って言うような歳じゃないぞ?」


「大丈夫よ!うちの学校は少し特殊でね、魔族の人数が余り居ないから年齢はそんなに気にしないようにしてるのよ。レベル上げにもなるし、結構評判良いのよ?」


(この歳で学生をやると言うことには、少し抵抗があるが、学生になるということは、この世界のことについて知ることが出来るということだ。しかもオルヴィアの言ってたことが本当なのであれば、レベルを上げることも可能になる。今の俺にはもってこいの場所だ。)


「わかった。それで構わない。」


「本当!!じゃあこれ使って!」


 手に渡されたのは、小道具を入れるくらいのサイズの小さな小袋だった。


「それ、不思議な小袋(マジックポーチ)って言って、どんなものでも簡単に持ち運びできるのよ。その中に、学校で必要なもの一式が入っているから明日から使ってみて?」


「わかった。大切に使わせてもらう」


俺の今後の境遇が決まってからは、トントン拍子で進んで行った。


 寝床や風呂場、食事処などを紹介され、気がつけばもう一日が終わろうとしていた。


(しかし、今でも信じられないな転生なんて)


ベッドで横になりながら、八尋は思い出していた。今日起きた出来事を。


(オルヴィア、良い奴だったな。)


 最初は、魔王って言うくらいだから傍若無人を尽くすような奴なのかと思っていたが、話しているとそうではないのだと、職業柄よくわかった。

 今まで、嫌な奴をたくさんみてきたが、あれはそう言う奴らとは違う、人に優しく出来るタイプの人間だと、見ていてわかった。

 

 俺はふと思った。そんな彼女の為になら、しばらくはこの異世界で頑張ってみよう。と


















 

 最後まで読んで頂きありがとうございます!。もし面白いと思って頂けたら、作者のモチベーションが上がりますので、ブックマークと、評価ポイントを頂けるとありがたいです。これからも、よろしくお願い致します!。

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