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6

 

 さあ、まもなく到着と共にルカが、その岩の上で、ミーナに事情を説明し始めた。


 そうかと思えば、急ぎお互いの衣装を交換。その後、渡し守ともども岸へ戻ってゆくミーナを、愛用の剣『セクスカリパー』を背に隠し持った姿で、ルカが見送る。


 これで、ひとまず安心。あとは、怪物レヴィアタンの登場を待つばかり。


 しかし、こうして身代わりとなったものの、果たしてルカの力は、その恐ろしいという相手に通じるであろうか。


 といったところで、どうやらお越しになったようですぜ。らしき背ビレ等が、向こうの川面に見え隠れし始めた。


 そして、3・2・1…はいっ。


 ざばーっ…!!


 と飛沫を上げ上げ、かの怪物に違いなき異形が、ルカの足下に大きな頭部を乗せてきた。


 ふむふむ、なるほど。その頭部もさることながら、水面下に透けて見える胴体部分についても、やっぱりウミヘビやらドラゴンやらが混ざった形。それゆえ、説明が面倒…あいや、説明が難しいので、その怪物の姿については、前文を参考に各々がご想像あれ。


 さて、まもなく口を開くや、同怪物レヴィアタンがルカに言いました。


「うんうん、めちゃカワイイんだなー。ちょっと尖った鼻(『レヴィさん』の感想です)なんかが、僕の好みなんだなー。んで、まず名前を教えて欲しいんだなー」


 うぬぬ、思いの他ファニーな物言い。その姿形だけに、かえって不気味さ倍増のレヴィアタンである。


「私、ルカっていうの。よろしくね」


 案の定、その怪物のギャップ(・・・・)引き(・・)ながらも、あくまで表面的には平静を装いながら、彼女が返した。

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