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3

 

なんとなく重たい雰囲気が伝わってくるようだが、ひょっとして、なにかよからぬ事でも起こったのか。


 とにもかくにもルカが、まもなく小屋の前へ。そして、


「どーかされたんですか」


 戻ってくる小舟を横目に、その脇の人々に尋ねてみた。この雰囲気の理由を、である。


 すると、全部で4人。揃ってゴシック調という身なりのよい男女のうち、ひとりの年輩男性が、


「あいや、旅のお方…実は、かくかくしかじかでございまして…」


 なにやら、ルカに説明してくれた。


 その老人の名は、オギーン氏。70歳。いま自身の脇に立つ、品よき中年夫妻の従者なのだそうだ。


 で、そのオギーンさんの言うことにゃ、なんと主たる同夫妻の愛娘が、これから当ナガレーヌ川に棲む巨大な怪物の生け贄に。それすなわち、その怪物と結婚させられてしまうらしいのだ。


 そう、その夫妻の娘というのは、いまや岩の上に1人で座り込んでいる、例のドレス姿の女性に違いなかった。


 そんな不幸な彼女は、ミーナ。ここオペロン村で、最も可憐で美しいと評判の十七歳である。


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