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突然の婚約破棄

 

 中世ヨーロッパ風(極めて安易な設定)…キリス王国は国王一家の居城たる『シュバノバインシュタノイン城』内。


「…よって、この場において吾は、皆に宣言するッ。いまこの時をもって、吾とこのルカ・ルロイとの婚約を解消いたすッ。つつがなきや」


 なにがつつがない(・・・・・)のかは知りませんが、とにかく当城はフェニックスの間にて、この国のイケメン王子シャキーンが、なにやらお集まりの皆さんに向かって告げました。


 と、そこで驚いたのは、きらびやかなドレス姿でもって、その王子の隣に立つルカさんです。


「お、王子…それは一体…」


 現在19歳。そのアップに結った黒髪も美しきルカが、突然のことに目を丸くする傍ら、振り絞るよう尋ねました。


「それは、そなたが…そなたが『男』だからだッ」


 ががーんッ…っとくらぁーッ。


「…って、そ、そんな…そんな微小な理由で…」


 いやま、割と大きな理由のような気がするのはともかく、シャキーン王子の言う通り。こう見えてルカは、実は『男』なのです。


 で、それを王子が、すっかり『女』だと思い込んで、婚約までしちゃった訳なのですが…でも、それも無理はありません。なにせ、この美貌ですからね。ルカは。


「とにかく、2、3日中に荷物をまとめ、実家に帰るがよい」 


 そう告げるやシャキーン王子は、皆の注目の中、ルカを残したまま、スタスタと当間から出ていってしまいました。


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