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双狐炎狼伝  作者: おかかのみやつこ
四神八聖黒ノ獅子
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雷の化身

ごめんなさい!メッッッッッチャ期間開いてしまいました!

本当はもう少し早く出す予定だったのですが、いろいろ予定が立て込んでいて、今夏ことになってしまいました。どれと、前回からの話のつなげ方に悩んでいたというのもあります。

この頃少し話の内容がグダッて来て、このまま続けていいものかと悩んでいましたが、とりあえずもうしばらくは頑張ってみようと思います。もしかしたら「ベラウィズ」みたいに途中からやり直すことがあるかもしれませんが、とにかく話自体は続ける予定ですので、これからもよろしくお願いいたします!

「ガアアアアアアアアア!」

口から炎と方向をはきながら、黒曜の持つ刀に向けて俺は、赫冥王の大きな爪を振り下ろしたたきつける。

「力任せにやりやがって…!」

「人様の城を無理やり壊そうとする方が、よっぽど力任せだと思うけどな!」

朱雀と悟空、鎖たちがほかの兵士たちを抑えてくれている間に、俺と双子―今は一匹だけどーは、黒曜を退けるために攻撃を繰り返していた。

俺が黒曜に腕などで攻撃する間に、後ろにいる一匹の狐が、黒曜の足元を凍らせたり、毒をかけたりと援護してくれる。

「やりにくいことしやがって……!」

黒曜は一度俺をはじくと、自分の体を黒色の炎に包み姿を変えた。それは、黒と紫の体毛をした、大きな獅子だった。

「済まねぇが、本気で行かせてもらうぞ。」

「今まで本気じゃなかったのか?」

「からかっている余裕があるなら、俺を倒してみろ!」

俺が黒曜を挑発すると、黒曜は黒色の炎をまとい、俺に向けて体当たりをしてくる。

「グ…」

「何苦しがってんだ!?」

黒曜が俺の顔にその爪を振り下ろそうとすると、その後ろから何本ものとがった氷塊が飛んでくる。

「めんどくせぇな……ん?………」

俺たちが戦っていると、突然空から黒色の鶴が飛んできて、黒曜の隣で人の姿に変わった。

「黒曜様。」

「なんだ、連鎖。」

「……そろそろ、帰った方が。…………おそらくですが、また…」

「……わかった。またあいつの対処をしないといけないのか。めんどくせぇ。というわけだ、輝。勝負はお預けだな。」

「待て!ここまでやっておいてそれは……!」

「うるさいな。お預けっていたらお預けなんだよ。お前らのお守りはあいつに任せておくから。じゃ。」

「お前…」

俺と双子(どちらも人の姿に戻っている)が黒曜を追いかけようとした瞬間、空から大量の雷が降り注ぎ、同時に何か大きなものが空から落ちてきた。

俺たちが向き直るとそこには、大きな電気をまとう白色の虎を、如意金箍棒で受け止める悟空の姿があった。

「Got it on time、あぶねぇことすんじゃねえか、白虎。」

「まさか、貴様が居るとは思わなんだ。人間につくとは、お前も堕ちたものだな。」

「Look who's talking。青龍がいなくなって調子に乗ったか?」

「それは貴様の方だろ?」

皮肉を言いあう二人だが、その間には、何とも言えぬ緊張が漂う。

「俺は主にここで貴様らを邪魔しろと言われているのでな。ここを通すわけにはいかぬのだ。」

「Go ahead, make my day!」

瞬間、水色の閃光と金色の軌跡が、大きな衝撃音を立ててぶつかり合う。

その反動はものすごく、脚に意識を集中して踏ん張らなければ吹き飛ばされそうなほどの衝撃波が飛ぶ。

「人に降っても腕は落ちていないようだな。」

「Sure。それより自分の心配をすればどうだ?雷が若干切れてるぞ?」

互いに言葉を投げ合いながら、二人の幻獣が激しくぶつかり合う。それはまるで、絵巻物の話を目の前で見ているかのようだった。

「………あ、黒曜!」

「じゃあな輝!俺は少し用があるんだ。」

そういうと黒曜は、俺が追いかけるよりも早く、どこかへと去って行ってしまった。

「クッソ…」

「……行ったようだな。では俺も行かせてもらうぞ。」

「Not a chance! 」

白虎が黒曜と同じ方向に走ろうとした、その瞬間。

白い虎の足が動くより速く、悟空は退路を断ち、その横腹に如意金箍棒をたたきつけた。白い獣が、ありえない高さまで宙を舞う……が、空中で体勢を立て直すと、雷とともに去って行ってしまった。

「I screwed up!すまない。」

「いやいい。ありがとう、悟空。」

「輝。」

「お城、どうするのぉ?」

「とにかく、全員で急いで修復するぞ!……さっきのについては、朱雀と一緒に、詳しく説明してもらうぞ。」

「…わかった。」

「そこまで言うこともないけどねぇ…」



焔光城の修復は、炎を操ることのできる朱雀や妖術を使うことのできる悟空たちのおかげで、想定していたよりも被害を抑えることができた。……が、残念ながら天守はそのほとんどが焼け落ち、建物は残っている物の方が少ないほどになってしまった。

「また修復作業だな。迷惑かける。」

「別にいい。」

「大丈夫だよぉ。それより…」

陰が指さす方向を見ると、何かをじっと考える鎖の姿があった。戦いがあってから、というか白虎が出てくる少し前から、鎖はずっとこんな調子だ。

「鎖。どこか具合悪いか?」

「あ、いえ、そういうわけでは…」

「お前がそういう顔してると、俺も心配になってくる。何か心配なことがあるなら、何でも聞かせてくれ。」

「……わかりました。…………黒曜様の隣にいた、鶴の能力者のことなのですが……」

「そういえば。名前は、連鎖とか言ってたっけ?………ン?連鎖?…なあ、鎖。もしかしてだが…」

「はい。………昔に行方不明になった…というよりは、「行方不明ということにされた」、私の姉でございます。」

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