近況報告会
なんだかんだ投稿できたから、今週も週二で頑張ります。あと閑話も上げます。
暑いです。パソコンも熱いです。朝、飲もうとして入れたやかんのお茶も熱かったです。
猫舌の方は、やかんの水を入れるときはお気をつけください。
「私ははるか昔、呪骨やその他の一族から、「四神獣」さま方をお守りするように使わされた、焔雲の分家の者にございます。」
おばあさんに、ここまで来た理由や、今の焔雲家の現状など諸々を伝えた、そのあと。
おばあさんは、静かに、自分たちや、青龍のことを話し始めた。
「私共は、本家のあなた方のような特異な能力は持ち得ておらず、この身一つで戦うしかない者どもですが、本家の方々とも連絡を取りながら、今日この日まで、任された責務を全うしてきました。昨今、本家の方々と連絡がついておりませんでしたが、なるほど。そういう経緯だったのですね。」
「俺がおやじに運ばされていた文は、あなたたちのでしたか。」
「はい、おそらくは。ですがその役目も、続けられるか怪しくなってきていまして…」
「なんでや?なんかあったんか?」
「はい。私共には、先ほど申しました通り、特異な能力は持ち合わせておりませんが、代わりに、その近くの祠の中に眠っていらっしゃる四神獣様方の声を拝聴させていただくことができます。青龍神様によれば、つい先日、四神獣様方の中の一人である”白虎神”さまと、八聖獣様方の将私ははるか昔、呪骨やその他の一族から、「四神獣」さま方をお守りするように使わされた、焔雲の分家の者にございます。」
おばあさんに、ここまで来た理由や、今の焔雲家の現状など諸々を伝えた、そのあと。
おばあさんは、静かに、自分たちや、青龍のことを話し始めた。
「私共は、本家のあなた方のような特異な能力は持ち得ておらず、この身一つで戦うしかない者どもですが、本家の方々とも連絡を取りながら、今日この日まで、任された責務を全うしてきました。昨今、本家の方々と連絡がついておりませんでしたが、なるほど。そういう経緯だったのですね。」
「俺がおやじに運ばされていた文は、あなたたちのでしたか。」
「はい、おそらくは。ですがその役目も、続けられるか怪しくなってきていまして…」
「なんでや?なんかあったんか?」
「はい。私共には、先ほど申しました通り、特異な能力は持ち合わせておりませんが、代わりに、その近くの祠の中に眠っていらっしゃる四神獣様方の声を拝聴させていただくことができます。青龍神様によれば、つい先日、四神獣様方の中の一人である”白虎神”さまと、八聖獣様方の将である”応龍神”さまが、何者かによって解放された、とのことです。それも、半強制的に。そこにいらっしゃる玄武様は、わたくし共に居場所がわかるよう配慮してくださっていましたが、今度のお二方は、まったくもって、その場所がわからず、ほかの皆様も、警戒しているところでございます。そんな時に、ここの祠に眠っていらっしゃる青龍様の反応が小さくなり始め…」
「青龍は、われら四神獣と八聖獣の総大将。このような事態に、総大将が半不在となっては、混乱は必至。少なくとも今後は、ほかの者たちを、盗人どもより速く、多く集結させることが優先事項になるだろう。特に八聖獣は、一人の一人の力はわれらに劣ろうとも、全員が集まれば、われらを容易くしのぐ戦力となる。」
「…玄武さんや。いや、別に文句は言わんけど、いきなり出てきて、耳元でしゃべりだすんはやめてくれんか?ビビるわ。」
「明日にでも、青龍神様の祠に案内しましょう。今日はゆっくりとお休みください。」
「ああ。恩に着る。」
その夜。
俺は、外から聞こえるうるさい物音で目が覚めた。外で誰かがしゃべっているような音と、怪しげな、金属のようなものがこすれる音が聞こえる。俺と同じタイミングで、物音に敏感な影も目が覚めたようだった。…いや、もう少し前に目が覚めていたのかもしれない。
「外に誰かいるな。外に出たやつは…いなさそうだな。影。相場、何人程度かわかるか?」
影は、先ほど言ったように耳がよく、聞こえてくる物音で、大まかな人数を把握することもできる。」
「ン―っと…ざっと二十人ってとこかな。」
「多いな。その人数なら、行商とか、少なくとも、安全を確信できる人数ではないな。出るぞ、影。ほかの奴は………起こさないでいいか。」
「ていうより、起こしたくない。」
「ハハッ、言うと思った。」
「ん。」
俺が声を鋭くすると、影もそれを感じ取ったのか、目が、初めて会った時のような、冷たく鋭利な光を宿す。
誰にも気取られることの内容に屋根に登れば、屈強な筋肉を携えた男たちが、おばあさんの家を包囲していた。俺と影は屋根の上から、男たちの会話を聞くことにする。
「なぁ、ほんとにここに青龍ってのを守ってるやつがいるのか?」
「いるらしいぜ。頭によるとな。」
「でも、先に来てたやつらがいるみたいだぜ。」
「大丈夫だろ。全員殺っちまえば。」
俺が眉をひそめた、その刹那。
男の言葉に反応し、隣の影が飛び出そうとしたのを見て、俺は慌てて影の腕をつかむ。
「—っ⁉なんで!」
「しっ!…聞こえるだろ。」
俺は男たちに気づかれていないのを確認すると、影の驚いたような、怒ったような、はたまた困惑したような瞳を見て話す。
「気持ちはわかる。だが、それは今じゃない。信頼していないわけじゃないが、ここで遮二無二突っ込めば、いくらお前でも危険だ。」
影は、下にたむろする男たちを見て、それから、もう一度俺の目を見て、少し息を漏らした。
「………………わかった。」
下にいる奴らの覇気を見て、さすがの影も納得したらしい。双子のうち、普段冷静な影のほうが、いざ戦いになると、無策に突っ込みかけること多いのだ。一滴の水でも、降りつづければ岩をも砕く。正直、一人一人は、影なら造作もないだろうが、あれが束になれば、いくら影でも苦戦は必至だろう。そうなれば、俺が助けに行けるかも怪しい。
「へぇ。見ない間に、かっこいいこと言うこと言うようになったね。輝。」
「「⁉」」
あ、言ってたことなんですけど、この話を投稿した後、双狐炎狼伝の閑話は、「双狐炎狼伝」とはまた別で、「双狐炎狼閑話集」というページをまた別に作って、そこに今出ている閑話、「あの日、あの時、あの木の上で」と、「雨降れ、雪降れ、狐振れ?」を載せることになります。
今週上げる関和も、「双狐炎狼閑話集」のほうに載せ、本編のほうに載せている閑話は、明日の朝に削除することになりますので、ご注意ください。
今後とも、よろしくお願いします!