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双狐炎狼伝  作者: おかかのみやつこ
四神八聖黒ノ獅子
17/40

序話:黒き鬣、篠突く雨

※注意 この話は、本編に入る前の導入の話になっています。そのため、今後の多少のネタバレが含まれる可能性があります。もしネタバレが嫌な方は、この話を見ないことをお勧めします。(ちゃんと第一話は作ります。)

…雨が、降っていた。

空は、何か祝福でもするかのように晴れ渡っていて。

でも、雨も同時に、涙のように激しく、降り続いていて。

それは、俺たちを祝福するようにも、嘲笑うようにも見て取れた。

さっき目の前で起こった惨劇が、現実だったのか、幻想だったのかさえ分からないほど、感情の整理が追い付いていないのだ。大分、頭がやられてるんだろう。いや、そう願いたい。

「…輝さま」

「…少し、静かにしててくれ、鎖。」

「—はい。」

「輝…」

「…っ」

鎖の、陰の、影の、ほかの仲間たちの目線が、痛い。

「—鎖」

声が、震えてしまった。

「?」

「勝どき、あげなきゃ…だよな」

「—っ」

「喜ばなきゃ、だよな」

「…」

「じゃないと、報われないよな…!」

目じりをつたった水滴は、単なる汗か、それとも別の何かか。

口をついて出そうな、情けない声を押し殺し、そして…

・ー・・・ー・・ーー・ーーーー・・・・ー・・・ー・・・・ーーー・ー・・ーーーー・ー・ーーー・ー・・ー・ーー・ーーー・ーー・                  






                                             by輝

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