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光り輝く学園生活  作者: とっきー
第二章 消えゆく半影
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【第八話】 動き出す人類

 雅人は先にマジクランタで遊んでるとのことなので、玄兎はバスに乗り、再びマジクランタへと戻った。


 雅人は体を動かして遊んでいるとのことで、スポーツアクティビティのエリアの前で待っていると、だらだらと汗をかいた雅人がエリアの中から出てきた。


「やぁ、おまたせ」


 玄兎が声をかけるとようやく玄兎の方に気付き、振り向いた。

 

「お、遂に来たか。随分長かったな。どこ行ってたん?」

「総合研究棟っていう所に……まぁ、最初から説明するよ。そっちの話も聞きたいし」


 玄兎と雅人は近くの椅子に座り、ここまでのことを報告しあうことにした。


「え、学園会議!? すごい面白そうだな!」


 雅人がキラキラした目で言うので玄兎は現実を教えてあげることにした。


「高校の委員会議が楽しかった覚え、ある?」

「ないな。なんだ、くそつまんなそうだな学園会議」

「面白かったよ?」

「俺も見たかった!」


 雅人のコロコロ変わる表情を見て玄兎は楽しんでいた。


「で? 見てどう思うかって聞かれたん?」

「いや、魔物に狙われてたのは僕なんじゃないかって詰められた」

「あ〜……あの人やりそう。こえーよな。俺もあの日のことを事細かに聞かれたもん」


 玄兎はジョナサンに教えてもらった学園会議の内容を思い出した。


「もしかして共鳴石が無いのになんで魔法が使えたのか、みたいなこと?」

「え、冷静に考えたら確かに! なんで!?」

「そういう話では無いの?」


 雅人が驚くとは思っていなかったため、玄兎も内心驚いていた。雅人はあっけらかんと答えた。


「あ〜、ただのお喋りかと思ってた。俺が話したのはそれくらいだな。お前は他になんか話した?」

「ん〜、まぁ、他には特に。色々教えて貰ったくらいだね」

「ふーん。で、その後何とか棟に行ったって訳ね~……ん?」


 突如として二人のデバイスが鳴った。デバイスを確認すると、『学園長より謝罪と重要なお知らせ』とのメッセージが流れてきた。


「どうせ、大したことじゃないだろ。玄兎、読むの任せた!」


 玄兎には察しがついていた。ジョナサンが最後にしていた話が調べてもどこにも出ていなかったからだ。そしてその勘は見事に当たった。


「ストナリアの支配地域奪還作戦が決定だって。学園生の参加も決定だと」


 本来なら驚くか悲しむべきところであると思うのだが、雅人の反応は違った。しかし、予想通りと言えば予想通りだった。


「っしゃあ! 遂にヒーローになるチャンスだ! そうとなれば特訓だ! うおおぉぉぉ!」


 雅人は走り出した。玄兎も着いていくと、マジクランタの出口で立ち止まり振り返った。


「……で、魔法の特訓ってどうすりゃ良いんだ?」


 玄兎は雅人を魔法訓練場へと連れて行った。


 魔法訓練場の前へと着くと、見知っている声が聞こえた。


「あの、すみません、助っ人部の松雪さんですか?」


 声の方へ振り向くと、そこにはメラニーとエリスが立っていた。昼過ぎに会っているのになぜ他人行儀なのかと考えていると、雅人が興奮したようにはしゃぎだした。


「エリスちゃんにメラニーちゃん! また会ったね! この辺で何かしてたの?」


 困るような顔をするエリスの代わりにメラニーが答えた。


「えぇ、ダンスの練習をね。なんだったらちょっと見ていく? 松雪くんにも用事があるしね」

「見てく見てく!」


 四人は魔法訓練場の前から魔法闘技場の中へと向かった。道中、雅人が二人に色々話しかけていたが、全て無視されていた。


 魔法闘技場の中へと入るとエリスは周りに誰もいないのを確認し、雅人を正座させ説教を始めた。


「……ねぇ、雅人くん? 屋上で私がなんて言ったか覚えてる?」

「え、そりゃあ、もちろん! 『私をこ』――いっ!」


 エリスは雅人を小突いた。エリスは次に玄兎の方に笑顔で質問をした。


「玄兎くんは覚えてるよね?」


 目は笑っていなかった。恐怖を感じたその瞬間、玄兎は思い出した。


「あ、えっと、みんなの前ではファンミたイにスルッてイウ……」


 玄兎は恐怖で片言のようになった。エリスはその張り付いた笑顔のようなまま玄兎を褒めた。


「よくできました! さっすが松雪くん! ……雅人くん? 分かった?」

「は、はい。よく分かりました。すみませんでしたぁ!」


 雅人の素直に反省している姿を見て玄兎はついつい感心してしまった。


「おぉ、あの雅人が反省してる……すごぉ……」


 メラニーが不思議そうな顔をしながら玄兎に聞いた。


「……本当に今日は生き生きしてる。屋上で何があったの?」

「ん〜っと……」


 玄兎が説明に困っていると、エリスが慌てた様子でやってきた。


「あ! ちょっとちょっと! その話は秘密なんだから! 全くメラニーちゃんは油断も隙もないんだから……」

「あははっ。ばれちゃった」


 メラニーはいたずらっぽく笑った。

 

「もう~。そういうことだから、今日のことは誰にも言っちゃだめだよ? 分かった、二人共?」

「は、はい」


 二人は揃って返事をした。


 四人は更に進み、魔法闘技場の闘技フロアへ進んでいった。その道中に、エリスが二人に質問をした。


「そういえば二人ってどうして訓練場に行こうとしたの?」

「特訓のためさ!」


 かっこつけて雅人が答えた。


「せっかく支配地域の奪還作戦に参加できるんだから、強くなってヒーローにならなきゃ!」

「待って、何の話?」


 メラニーが不思議そうな顔で聞いた。エリスも何も分からないようでメラニーと同じように不思議そうな顔をしていた。


「玄兎、説明は任せた!」

「はいはい」


 玄兎は二人に、奪還作戦が決定し、そこに学園生が参加することを伝えた。伝えてもあまり信じていないようなので、デバイスを見るように伝えた。


「そういえばなんかきてたわね……」

「確認するの忘れてたね」


 二人はデバイスを取り出し、確認するとメラニーは大きな声を上げて驚いた。


「2か月後!? ちょっともうすぐじゃない!」


 玄兎もそこまで細かく読んでいなかった。これにはさすがの雅人も驚いた。


「2か月後だって!? 早すぎる! 特訓の時間が――」

「ふざけてる場合じゃないでしょ!」


 メラニーは雅人に向かって声を荒げた。それをエリスが宥めるように言った。


「メラニーちゃん、ちょっと落ち着いて……」

「ご、ごめん……でも、こんなのって……学園生に死ねって言ってるようなもんじゃない!」


 玄兎はメラニーを安心させるために、落ち着いて言った。


「さすがに後方支援だと思うから大丈夫じゃないかな?」


 メラニーはまだ興奮しているようであったが、冷静になるように努めていた。


「そう、そうよね……ごめんね、声を荒げちゃって」

「大丈夫だって! 何かあっても俺が守ってやる!」

「……あなたの前向きさが羨ましいわ」


 いつの間にか立ち止まっていた四人は再び闘技フロアへと向かった。


 闘技フロアへと入ると、目の前に大きな観客席が広がり、後ろを振り返り上を見ても観客席が連なっていた。玄兎は周りを観客席に囲まれるような場所に立ったことが無かったため少しワクワクしていた。


「うぉーー! すげぇ!」


 それは雅人も一緒のようで中央へと走り出していった。


「もうここで魔法闘技なんてしてないんだし屋根を塞いでドームにして欲しいんだけどねぇ」


 そう言いながら、エリスも雅人の方へと歩いていったため、メラニーと玄兎も着いていった。


「あ、それでね、松雪くんへのお願いなんだけど、祭りの日に私イベントをするの! そのお手伝いを助っ人部の君にお願いしたいの。出来ればもっと人手が欲しいから集めてくれないかな?」


 この話を聞きつけ、雅人が戻ってきた。


「お、雅人くんも手伝う?」

「あったりまえよ!」


 玄兎はエリスに詳しい話を聞き、いのりに電話をかけた。

次回の更新は12/10(火)の予定です。


感想やアドバイス、疑問点をくれると凄く嬉しいです。

考察とかも大歓迎です。

頭を空っぽにして読むのも大歓迎です。

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