表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宿命の力者  作者: セイカ
第一部 七章 日月競技対抗戦編
223/232

プロローグ

 七月二十九日。暑さが増してくる夏の日。

 東京都中央区の中にある東京ドーム三つ程の大きさの施設では、あるイベントの準備のため、賑わっていた。


「おーい! こっちの準備も手伝ってくれ」

「了解! こちらの準備は終わりましたからすぐに行きます!」

「これはどこでした?」

「それはあそこに置くんだ」


 この施設の名は「競いの館」。

 様々な種目のイベント会場としてよく利用されている所だ。

 全てのスポーツの大会だけではなく、文化系のイベントなどにも使われている。

 まさに真のイベントの楽園と言える場所だ。


 今この会場では三日後に行われるイベントの準備をしており、皆忙しくしている。

 毎年この時期恒例の高校生特大イベント「日月競技対抗戦にちげつきょうぎたいこうせん」に向けて。



 ◇◆◇



 学校での事件から数日が経った夏の日、暑さが猛威もういを振るうこの時期、龍助はへとへとになりながら学校へと向かっていた。


(いくらなんでも暑すぎるだろ……)


 今の時代、昔よりも地球温暖化が進んで気温が狂っている。

 どうしようもない暑さに龍助含む人類はいつも暑いと唸る日々だ。


(魔法や能力でどうにかできねえのかな?)


 このとんでもない暑さに力者達はどう対応しているのかが分からない。

 だから龍助は、地球温暖化を食い止められる力を持つ力者が現れることを祈るばかりだった。


「龍助! おはよう!」

「龍助くん、おはよう!」

「お、おお二人とも、おはよう……」


 龍助が心中祈りのポーズで祈っていると、突然背後から二人の少女達の声が話しかけできた。

 唐突だったので、ビクッと肩が上がる。


 後ろへ振り向くと、そこにはいつもの明るい光のような笑顔を浮かべている叶夜と雪のように美しい銀髪を持ち、笑顔だが落ち着いている舞日がいた。


 実は二人とも、龍助に好意を抱いているのが先日判明した。

 龍助としては嬉しい話だが、その反面大分気まずくなって困っている。


「龍助? どうしたの?」

「い、いや何でも!」

「そんなに意識せずにいつも通りに接してくれたら嬉しいな」

「そうね。その方が私も嬉しいわ」


 叶夜と舞日から前と同じように接してほしいと頼まれ、一瞬反応に困ったが、あまり動揺しては二人に悪いとも考えた。


「そうだよな……。悪かった」

「良いのよ」

「ええ。私たちも多少いつも通りにするからさ」


 特に告白したからと言って何かをする訳では無いから安心して欲しいと二人から言われる。


 アピールはするらしいが。


 別に龍助はそこを心配している訳ではなかったが、二人の気持ちを紳士に受け止めようと思った。


「それより! あともう少しで始まるわね!」

「始まるって何が?」

「忘れたの? 日月競技対抗戦よ」


 舞日に言われ、龍助は思い出す。


 日月競技対抗戦。それは自分たちが通う月桜高校含む全六校が集まり、対戦する特大イベントだ。

 六校の名前にはそれぞれ「月」と「日」の文字が入っているので、日月競技対抗戦と呼ばれている。

 それぞれの高校の全部活の大会が一箇所で行われるという規模のでかいイベント。


 そして更に全校の部活の代表だけでなく、全生徒が応援に来ることになっているため、とても大掛かりだ。


「まあ俺たちは応援だけだから関係ないだろうな」

「まあそうかもね」

「それでも応援は頑張らないとね」


 三人は日月競技対抗戦の話で盛り上がりながら学校へと向かって行くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ