表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

04 立ち合い


 おほっ、みんな頑張ってるね。


 今日は満員御礼。


 この広い安全闘技場のあちこちで、


 珍しい組み合わせの立ち合いがいっぱい見られますよ。



 あそこの激しい組み手は、セシエリアさんと、ゼシカさん。


 徒手格闘術同士なんだけど……



 スゴいな、お互いが達人同士ってこともあるけど、


 白基調と黒基調のメイド服のおふたりが舞うように闘う姿、


 メッチャカッコいいですよっ。



 うはっ、組み手終了の礼まで洗練されてるおふたりですね。



「こんにちは、モノカさん」


「……こんにちは、モノカ様」


 こんにちは、セシエリアさん、ゼシカさん。


 おふたりの組み手があまりに凄くて、思わず見惚れちゃいましたよ。



「最近は強敵との真剣勝負ばかりと伺っております」

「私たち全員がもっと鍛錬を重ねて、より高みを目指さねばなりません」


 さすがはセシエリアさん。


 って、あれ?


 なぜかゼシカさんがセシエリアさんの影に隠れて、



 あー、もしかして、


 あの時ノノカちゃんに必殺技されちゃったのがトラウマに……


 ごめんね、ゼシカさん。


 ノノカちゃんに変身してはっちゃけていない時のモノカお姉さんは、


 普通の優しい女の子だよ。



「いけませんよ、ゼシカさん」

「大切な御主人様をお守りするため、私たちにはトラウマも弱点も、抱えているなんて許されないのです」

「それでは、もう一本!」



 くっ、闘技場が揺れんばかりの激しい立ち合い、


 セシエリアさんの本気に火をつけてしまいましたよ。



 本当ごめんね、ゼシカさん。


 そういえば、じっくりお話ししたこと無かったよ。


 後でちゃんと謝りに行くからね。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ