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03 次々


 えーと次は、良くないこと。


 みんながいろんな悪い奴らから狙われちゃったんだよね。



 私とカミスは、マッドサイエンティストの変なおっさんから狙われちゃって、


 アランさんの住んでる町には、滅多に現れないはずの"G"の特異種が大発生、


 シナギさんは、なんとお兄さんと果し合い、


 そして、旅行中のロイさんたちは、ルルリエさんを狙うゲス野郎と遭遇。



 なんだか立て続け過ぎて、まるで悪意を持った何者かから集中攻撃されてるみたいだよ。


 本当に悪の黒幕みたいなヤツにみんなが狙われてるとしたら、すごくイヤだな。



「心配入りませんよ、モノカ」

「こういう時こそ、私やシスカさんのような乙女の味方、守護騎士の出番なのですっ」


 ありがとう、ノルシェ。


 でも、ノルシェたちだって乙女なんだから、気をつけないとね。



「そう、私たちは凛々しくも可憐な乙女騎士」

「毎日の厳しい鍛錬によってもたらされたモノは、真っ直ぐで強固な精神力と、より高められた技術力」

「そして、ぷよぷよお肉とは無縁の健康的でイケてるカラダッ」

「悪党もケダモノもどんと来いっ、ヤツらの身体中の腱を切って切って切りまくっちゃうのですよ!」


 どしたの、ノルシェ。


 怖いくらいに気合いが入っちゃってるね。



「そんなことはありませんよっ、モノカ」

「最近メンバーが多すぎて活躍が埋もれちゃってるんじゃないか、なんて悩んだりはしていませんよっ」

「それでは、今日もアランさんの安全闘技場でめいっぱい鍛錬三昧ですっ」


 あらら、行っちゃったよ、ノルシェ。



 あー、確かに。


 新メンバーの活躍ばかり目立っちゃってるからねえ。


 でも、いかに私たちを付け狙う悪党が多いとはいえ、さすがに全員出動するほどってわけじゃないんで。



 あれ、つまりは狙われてるかもなんて悩まなくていいくらいに戦力充実してるってこと?


 うん、いずれにせよ、日々の鍛錬が大事ってことだね。



 というわけで、私も安全闘技場へ。



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