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 ……



 スッと目を開けたゼシカさん、


 なんだかスッキリした面持ち。



「ありがとうございます、モノカ様」


 良いアドバイス、もらえた?



「はい、『ゼファー』お姉さまの御言葉、心に染み入りました」


 どんなアドバイスだったの?



「……乙女の秘密です」


 うひゃあ、ゼシカさん、めっちゃ可愛らしいんだけどっ。



 私と『ゼファー』に丁寧に礼を述べて、


 ゼシカさんは帰っていきました。



 良かったね、ゼシカさん。


 アランさんと末長くお幸せにね。



 って言うか、あの『モンスター』


 ほいほい浮気すんなっ。


 まあ、それゆえの『モンスター』呼ばわりなのですがね。




 何はともあれ、ありがとうございます、師匠。


 いや『ゼファー』お姉さま。


 私も直接お礼を言いたいな。



 もしかして出来るかな。


 えーと、おでこをくっつけて、目を閉じて集中っと。



 もしもーし、『ゼファー』さーん、ご在宅ですかっ。



『あーもう、なんだよ、安眠妨害っ』


 うひゃあ、本当に出来ちゃったよっ。


 えーと、先ほどはゼシカさんのお悩みを解決してくれてありがとうございまーす。



『まあ可愛い後輩のお悩みだから手を貸したけどさ』

『ああいうのはちゃんと自力でなんとかしないといけないよ』

『すぐ人に頼るクセがついちゃうと、苦労するのは自分なんだからね』


 肝に銘じまーす。



『それと、あんまり厄介ごとを持ち込むようなら、モノカのイケナイ秘密を"つくも神"界隈に触れ回っちゃうからね』


 うひゃん、それだけはご勘弁っ。



『それじゃ、しばらく爆睡させてもらうよ』

『こういう話し方って結構疲れるんだからね』


 はい、ありがとうございました『ゼファー』お姉さま。


 ゆっくりおやすみくださいませ。




 ふいー、びっくりしたよ。


 まさか直接話せるなんて。


 でも、本当にありがとうございました、『ゼファー』師匠。



 これからも、困った時はよろしくお願いしますね。



『だが断る』



 ぎゃふんっ



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