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僕の目に涙ぐむ先には、もう君はいなかった。

作者: 七瀬








僕は君を忘れるために、只管努力をしてきたつもりだ。

好きでもない女の子と付き合ってみたり。

君の事を忘れるために、ナンパや女性がいるお店にも行った。

それでも、僕は君の事を忘れられない!

分かってるいる事だけど、“完全に僕の想いは片想いだった。”

彼女に、僕の気持ちは一生届かない。

何度も何度も、僕は君に告白していたからだ。

その度に、僕は君からフラれ続けた。




『今日も懲りづに私に告白するの?』

『勿論!』

『私の答えは、もう決まっているのよ! それでも言うの?』

『あぁ!』

『しつこい男ね、まあいいわ! 言ってみて!』

『僕と付き合ってください!』

『ムリ!』

『ずっと僕は君が好きなんだ!』

『だから、ムリだから!』

『なんで?』

『生理的に私は、貴方を受け入れられないからよ!』

『見た目? それとも性格?』

『両方!』

『君の為に直すよ、だから!』

『ムリって言ってるでしょ! じゃあね。』

『・・・・・・』





・・・また僕は君にフラれる。

何度、君に告白しても上手くいかないのは知っている。

それでも、僕は君を諦めきれないんだ!

どうか、僕の気持ちが君に届きますように、、、。

それでも、僕の気持ちは君には届かない。





かれこれ、僕が君に最初に告白したのは中学一年生の時からだ。

あの時から、現在僕が23歳になり1000回以上君に告白し続

けてきた。

何度も挫けそうになりながらも、諦めようと考えた時もあったが

僕はそうしなかった。

それ以上に、僕は君が好きだったからだ。

そして今日も、僕は君にフラれる。

今回、僕がフラれた理由は? “君に彼氏がデキたからだ”

僕は君に何度も告白しているというのに、その男はすんなり

君と付き合えたのかと思うと凄く腹が立った。

それでも、僕は諦めない!

いつか? 君が僕の気持ちを受け止めてくれるまで告白し続ける

と自分に誓ったからだ。





 *




・・・それから、3ヶ月後。

僕はまた君に告白する事を決めた。



『相変わらず、懲りない男ね!』

『諦めないよ僕は!』

『あら、そうなの?』

『あぁ! 僕と付き合ってください!』

『ごめんなさい、“私、彼と結婚するの!”』

『えぇ!?』

『今付き合っている彼と結婚するのよ』

『・・・・・・』

『ごめんね、これで最後ね! サヨウナラ。』

『・・・・・・』





・・・君は僕にそう言うと?

僕の方を一度も振り向かずにそのまま行ってしまった。

僕の目には、勝手に目に涙がいっぱ溜まっていた。

僕の目に涙ぐむ先には、もう君はいなかった。

僕の【恋】は、ここで終わってしまった。




僕は二度と、君に告白する事はなくなり...。

別の女性ひとを好きになる努力をするように努めた。

最初はなかなか? 君以外の女性に目移りしなかったけど。

次第に、他の女性も気になるようになっていく。

少しづつでいい、僕も君以外の女性を普通に好きになりたい!




・・・その頃、君は君が選んだ彼と幸せに暮らしていた。

僕はそれならそれでいいと今なら想える。

それも幸せなんだと分かったからだ。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] あのね 泣いちゃいますよ すでにね タイトルでね 世の中の不公平の三本指に恋愛は入ってしまいますわ(/_;)
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