第二章 懺悔 (連載)
赤井隆は話しました
『あの日は奈良のパチンコ屋さんで5万近く負けてむしゃくしゃしていました。そしたらパチンコ屋の近くに誰が見てもわかるお金持ちの家がありました!するとその家の前で吉井龍美さんと荒川義雄さんが口論するのが聞こえたのです。この時閃いたのです。なんで口論してたかわかりませんが帰り際イライラしていたこれを利用しようとまず荒川義雄さんを追って家を確認しました!偶然にも表札に三人の名前が書いていました。三人家族やから三人がいない時は家に誰もいないそのタイミングで家に侵入しました!家に入るのは簡単です。そしてまず靴を盗みました!また荒川さんの帽子を盗みました!何故帽子かと言うと帽子には毛がついておりDNA鑑定で錯乱できる思ったからです。靴は靴の跡が決め手になると聞いたことがあるからでした!たまたま靴のサイズが26.5センチで一緒でした。そして家を出て吉井龍美さんの家に向かいました。すると侵入していきなり女の子と遭遇し大声を出そうとしたので口を塞ぎ抵抗したことにより強く塞いだ為か息をしなくなってしまいました!一旦放置し違う部屋に行くと奥さんがいました!奥さんが大声を上げました。その時僕は近くにあった包丁で刺して殺してしまいました。で金銭を探していると男の子が帰って来たのでそこでも殺してしまい旦那さんがまだ帰って来ず、3.4時間して最後に旦那さんも帰って来たのでそのまま殺しました。家を出ると夕方17時くらいだったかな?そして金品を盗み駆け足で荒川さんの家に行きました。偶然にもまだ誰も帰宅していなかったので靴を元に戻し消え去りました。その後は現場にあった靴跡と現場にあった毛などにより荒川義雄さんが逮捕され恐らく奈良県警の強引な取り調べによって無理矢理犯罪を認めたのだと後々のニュースで知りました。』
裁判官は赤井に問いました
『その一連の流れはわかりましたが何故今になってしかも今この場で白状したのですか?』
赤井はいいました
『あの日以降毎日のようにあの時の事を夢に見ます。またテレビで荒川さんの奥さんや息子さんが顔を出して無罪を訴えており極力テレビは見ないでおこうとしたのですが夢に出て来て自首してくださいと毎日言ってきました。僕にはもう耐えれなかった。またもう生きる資格がない人間だとも自分で悟っていました!20歳から犯罪に手を染め人を4人も殺めてしまい普通に生活出来る心情ではなかったです!いつバレるかまた人を殺めてしまうんではないかと言う自分自身とも葛藤がありました。荒川義雄さんとご家族には大変辛いをさせてしまいました心から謝罪させていただきたいと思います!
吉井龍美さん一家殺害に際してもしっかり罪を償わせていただきたいと思っております!』
この場で閉廷
その直後に
府中刑務所に入っている荒川の耳にも犯罪ジャーナリストの藤井を通してこの出来事は届きました。
この藤井と言う男は警視庁出身で退社後警察の闇や冤罪事件や不可解な事件を主に扱うジャーナリストとして活動しこの荒川の事件も長年の刑事としての勘からか不思議に思い独自で捜査をし荒川を支援してきた男である。
藤井は面会で
『荒川さん聞いてください。ついにやりましたよ。荒川さんの無実が晴れるかもしれません!別件で罪に問われていた者が大阪地裁で吉井龍美さん一家殺害に関与したと自白しました』
すると荒川は
涙を流しながらこういいました
『まだ無罪を勝ち取ったわけではありません。僕にも落ち度がある!家族にも迷惑をかけたし藤井さんにも大変苦労をさせてしまった。申し訳ない!だが何か心のモヤモヤは取れた気がします。ありがとう!』
その時藤井は改めて悟ったのである。
この人は元刑事の勘からか絶対やってないし改めて奈良県警の不正であり冤罪をでっち上げたのであると。。。