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はぐれ宇宙人  作者: 曉 論
2/2

私たちは人間と共存して生きています

私が、小学校に入ったころのお話です。

私と人間たちは、担任の先生に言われ、物語を書いていました。

私は、物心ついた時から不思議と、人生について、死について、命について、天国と地獄についてなどなど、普通は考えないことを考えてきました。

はたから見ればおかしく見えますが、私にとっては普通でした。

ですから、物語を書けと言われたら、色々と私の中から溢れ出してくるように色々といろんな物語を考えました。

そして、手に鉛筆を握って、まるで、絵を描くように原稿用紙に私の中の物語を描いていきました。

私は、楽しいと感じました。

また、みんなこう思っているんだろう。と、思いました。

しかし、違いました。

授業が終わった後、「めんどくさかった」という声が聞こえました。

私は、みんながみんな同じじゃないことに気が付きましたが、その時は私はまだ、人間だと思っていました。

集合体の中の一部の人間だと思っていました。

そして、年月が経ち、4年生になったとき私は、クラスの中で変人扱いになり、笑い者にされました。

それが、嫌で仕方がなかったです。

みんな同じ人間なのにどうして?という疑問だけで、答えなど見つかりませんでした。

見つからなくて、一日一日を泣いて過ごしました。

ですが、中学校に行って、不思議と長年の答えが見つかったかのように心が明るく、軽くなったように感じました。

クラスに入ると、いまだに集合体ではありますが、よく耳を澄ませば聞こえてくるのは、自分の好きなアイドルの話、自分の行きたい高校、自分の好きなタイプのように何でも自分が、自分がという世界で、私は、少なからず安堵し、また嬉しく感じました。

私は、それでも、集団で何かをすることはできていません。

それに必要性を感じないからです。

今は、自分は他とは違うという認識を持っています。

ですから、集合体にいても、人間とは違うという意識を持っており、自分ははぐれ宇宙人なんだ。と思って、日々を生きています。


あなたの身近に、はぐれ宇宙人はいますか?


ちょっと、今まで見たことないな?

この子、ほかの子と違うな?

そう思ったのなら、その子はきっとはぐれ宇宙人。


だけど、


安心してください。

危害を加えるつもりは全くないから。




私たちは、人間と共存して生きているから。




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