想い。
―とある都市のとある酒場
いつの間にかカウンターに一人の少年が座っていた。
「ねぇマスター?、この近くの山にさっ!刀神って呼ばれる人がいるって話を聞いたんだけどさ、どうしたら会えるか知ってる?」
自分に気づかれず目の前の席に座っていた少年に、内心驚きながらもこの酒場のマスター、ヴァル・グロストは無表情にこう返す。
「先に何かたのめ…話はそれからだ。」
その返答に少年は苦笑し、
「ふふっちょっと焦ってたみたいだ。そうだね、ここは酒場なんだから…
それじゃあ、マスターおすすめの食事と飲み物をお願い。一応未成年だからお酒はやめてね!」
「あぁ…わかった…」
――――――――
ホールにはマスターの調理する音だけが響く…
この店はランチタイムから夜更けまで営業しているようであったが、ちょうど客が少ない時間帯だったようだ。今は少年しか客がいない。従業員も雇っていない時間らしく、店内にはマスターと彼二人だけである。
心地よい調理音をBGMに、彼はこれまでのことを想起し、そしてこれからのことを夢想する…
基本的には主人公ののんびり一人旅予定です。
ほのぼのとした中にもシリアスな話を混ぜていければなと…
なんとはなしに書きはじめたので、しっかり終わるかわかりませんし、ストックもないので投稿も不定期になると思います。
なにぶん作者は知識もろくにないど素人なので、ツッコミどころも多くなるかと思いますが、それでもよろしければ読んでいただけると嬉しいです。