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怪異はお好き?  作者: とうめいがえる
2/8

新たな暮らし・・・・?

 隙間女と吸血鬼との生活が始まったサヨ。2人に挟まれながらもいつも通りの生活を送っていた。そして、来る夏休み、オカルト同好会は怪談話の尽きないとある山小屋へ合宿に行くこととなった。

「楽しみですね!」

「あんまりはしゃぎ過ぎないでね?けがされたら困るんだから。」

「わかってまーす!ね、葵ちゃん!」

「ナタリーみたいなタイプが一番怪我しやすいと思うな、私は・・・・。」

ナタリーと同級生の高橋葵たかはし あおいはクールに返事をした。隣にいた3年生の副部長、坂田メムはふわふわと揺れながらニコニコしていた。

「どんな子がいるんでしょうか。楽しみだね~?」

「何泊ぐらいするんでしたっけ?」

数少ない男子部員、野田竜夫のだ たつおは少し悩ましげに尋ねた。

「そんなに長くはないよ?せいぜい3泊4日ぐらいかな。」

「わかりました。」

「この前買ったカメラでも問題なさそうだね。」

竜夫の相方、多野虎屮たの こてつも前髪に隠れた目を輝かせていた。2人は、それだけ聞くとひそひそとなにやら話始めた。

「それじゃあ、夏休みまで1週間、きちんと用意しておくように!各自で気になることとかあったら自分で調べておいてね。あと、おやつは300円までだから。今日は解散!」

「「「「「お疲れさまでした」」」」」

「山小屋か・・・怖い話集めておこうかな。おやつ、どうしよう。」

「サヨ先輩!一緒におやつ買いに行きませんか!」

ナタリーが声をかけてきた。断る理由もないのでサヨはナタリーと葵と共におやつを買いにいく。学校の近くにあるコンビニで、適当に300円までのおやつを買い、家へ帰ると、なぜか堂々とリビングでお茶を啜るアリアと楽しそうに会話している母親がいた。

「た、ただいま・・・・。」

「あ、サヨちゃんおかえりなさい。今日は遅かったのね。」

サヨの母親、飯田カヨは、手早くお茶の用意をし、サヨの分のお茶を入れた。

「お煎餅食べる?」

「先に着替えてくる。」

「この、ザラメ?ついてるやつ美味しいわね。」

アリアがバリバリとお煎餅を食べる音を背後にサヨは自分の部屋へ入る。

「えっと、準備はまだいいかな。とりあえず、部屋着・・・・・。」

「おかえりなさいませ、マスター。お着替えでしたらこちらにご用意しておりますわ。」

「あ、ありがとうございます。」

姿は見えないが、隙間女の声が聞こえた。タンスの方に目を向けると少しだけ隙間があった。

「・・・・あなたは出てこないんですか?」

「えぇ、その、ご両親へのご挨拶はやはりすべきかとは思いますが、ワタクシこのような姿でしょう?人前に出るのは得意ではないのです。なのでもう少しきちんとした服をご用意しなければと思いまして・・・・・・。」

「そ、そうですか。」

「はあ・・・・マスターとこうしてお話ができる日が来ようとは・・・。ワタクシ、幸せですわ・・・・。」

「し、幸せそうで何よりです。」

着替えを済ませると、サヨは大きめのカバンに先程買ったおやつを入れておいた。

「あら、ご旅行ですか?」

「あ、部活で合宿に。とある山小屋へ行くんです。」

「何時からですか?」

「1週間後になりますかね。」

「ならば、おやつは冷蔵庫へ入れておくのがよろしいかと。カバンに入れておくと腐る可能性もありますし。」

「んー、それもそうですね・・・。ありがとうございます。」

「いえいえ、このぐらいは。」

「じゃあちょっと冷蔵庫に入れてきますね・・・・。」

サヨが台所へ降りると、まだアリアが煎餅を頬張っていた。

「あの、気に入ったんですか?お煎餅。」

「そうね、故郷にはこんなのなかったもの。」

「そうなんですか、あの、アリアさんの故郷って?」

「んー、イギリスよ?」

「え、イギリスなんですか。」

「まあね。」

ズズーっと、お茶を啜ると、アリアは立ち上がった。

「どこか行くんですか?」

「んー、ちょっとねー。私の背丈にあう服が欲しくて。この服動きにくいのよ。」

そういってアリアは玄関へ向かった。まだ夕陽が沈み始めたばかりである。

「あの、日傘とかは?」

「あるから大丈夫よ。」

「お金は?」

「そんなものいらないわ。」

「えっ?」

「じゃあ、行ってきまーす。」

止めようとするサヨを振りきるようにさっさと行ってしまったアリア。

「ど、どうするんだろ?」

「さすがに盗難などはしないと思いますが、不安ですわね。」

「・・・・大丈夫かなぁ。」

サヨの心配事は続きそうである。

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