新鮮極上ブタのキ〇タマ
「生吸入魂」×4
サスケは気絶しているピーピングモンキーを4匹並べると、
女神から貰ったスキルを発動した。
すると、ピーピングモンキーの体から白く光るものが出て来ると、
サスケが造った人形へと吸い込まれていった。
「チビリンの時と同じく、
魂が抜けた体は『魔倉』に保存しておくか。」
サスケは将来、
ピーピングモンキーの魂を、元の体に戻す事があるかも知れないので、
『魔倉』で保存する事にした。
「どうだ?新しい体はちゃんと動くか?」
「「「「キキッ!」」」」
どうやら、問題が無い様だ。
「そうか、それで、お前たちの名前なんだけど、
正式にはチビリン・レッドやチビリン・ブルーなんだけど、
長くて呼び辛いから、レッドとかブルーって呼ぶからな。」
「「「「キキッ!」」」」
各自、了解した様だ。
「よし、それで、お前たちの特殊能力なんだが、
レッドはスピード、ブルーは気配察知、ピンクは治癒、イエローはパワー、
に特化しているから各自、自分の能力を良く把握しておく様にな。」
「「「「キキッ!」」」」
「やっと、チビリンにも仲間が出来ましたね。」
「忍者服が色違いだから分かり易くて良いですね。」
「ホント、見れば見る程リンにソックリだな。」
「お前たち、これからよろしくな!」
「「「「キキ~!」」」」
「よし、新しい仲間の誕生を祝って、
今夜はご馳走を作るかな。」
「「「「賛成~!」」」」
「「「「キキ~!」」」」
日が暮れるまでは、まだ時間があったので、
レッドたちが新しい体に早く慣れる様に、戦闘訓練を行ったのだが、
各種能力に特化したレッドたちは非常に優秀で、
実戦になったら良い戦力になる事を感じさせた。
「お頭、レッドたちの動きは凄いですね。」
「ああ、元々ピーピングモンキーは動きが素早いからな、
今の体は何倍もスペックが高いから、
体のキレは、かなりのもんだな。」
「はい、人では考えられない体の捌きをする時がありますので、
近接戦闘の参考になります。」
日が暮れて来たので、訓練を切り上げて晩飯の支度を始めた。
「今日は中華にするかな。」
サスケは、ドラゴンの肉を細切りにして、
ニラなどの野菜と炒めてチンジャオロース風の炒め物を作った。
あとはハルマキの皮で何かを包んで揚げた物や、
昼間獲った魚のフライに甘酢の餡を掛けたもの、
エビのスープ、シモフーリボアのチャーハンなどだ。
「よし、野営だから酒を飲む訳にはいかないが、
新しい仲間を歓迎して今夜は美味い物を食べて楽しむぞ、
じゃあ、いただきます。」
「「「「いただきます!」」」」
「「「「キキキ~!」」」」
「お頭、このドラゴンの肉が入った炒め物美味しいですね。」
「ホント、あっさりとした塩味のチャーハンにピッタリだわ。」
「この魚の甘酢餡掛けも美味しいですね、
川魚の臭みを感じないのは、お酢の働きなんですか?」
「お頭、このハルマキの皮に包んであるのは何ですか?
今までに食べた事がない濃厚な味わいなんですけど。」
「ああ、それは新鮮極上猿の脳みそだ。」
カラカラカランとレッドたちが匙を落としている、
何故かジュリーも落としていた。
「冗談だ、それは魚の白子だよ。」
「「「「キ~!」」」」
レッドたちが抗議の声を上げている。
「ホントに、ビックリしましたよ、お頭~!」
「レッドたちは分かるんだが、
何でジュリーが、そんなに驚いたんだ?」
「お頭、ジュリーには獣人の村に居た時に、
仲が良かった猿タイプの獣人の幼馴染が居たんですよ、
子供の頃に魔獣に襲われて亡くなってしまったんですが、
それ以来、ジュリーは猿系の獲物は食べなくなったんです。」
ジュリーの事情をサンが教えてくれた。
「そうなのかジュリー悪かったな、
分かったよ、ウチのパーティーの食事では猿系の肉は使わない様にするぞ。」
「ありがとうございます。お頭。」
「「「「キキキ~!」」」」
その夜の、寝ずの番は獣人娘たちがレッドたちと務めて、
サスケは丁重にお断りされてしまった。
一夜明けて、昨日の晩飯はガッツリだったので、
朝食は軽めの中華がゆで済ませると、
サスケは、ハンターウルフを使ったゴーレムウルフの作成に入る、
夜警開けのサンたちは、もう少し眠らせておく事にした。
「さて、問題はゴーレムを造る材質や、体の大きさ、
あとは何匹造るかだな・・・」
しばらく思案したサスケは、
直接攻撃と魔法攻撃への耐性を考えて、体はアースドラゴンの骨で造って、
それをフレイムドラゴンの革で覆う事にした。
体の大きさはハンターウルフに合わせて2メートルにして、
数はチビリンたちと同じ5匹に決めた。
サスケは『魔倉』からアースドラゴンの骨と、
適量のフレイムドラゴンの革を取り出すと加工を始めた。
「え~と、『変形』『造形』『包装』『接着』っと、
あとはこれを『複製』×4っと、よし出来たぞ。」
そこには、赤い革を被った5匹の犬っぽい形のゴーレムが居た。




