表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
55/238

コドモ大トカゲ

「そんじゃ、チビリンの仲間を増やす為にも、

俺のレベルを上げて魔力を増やしたいから、

ギルドで、ちょうど良い魔獣の討伐クエストが無いか聞いてくるぞ。」

ピロンの街へと返って来た日の翌朝、

サスケは朝食を食べ終えた後の食休みの席で、

サンたちに告げた。


「お頭、本当に私たちは、一緒に行かなくてよろしいのですか?」


「ああ、この街の周辺の魔獣じゃ弱すぎるから、

俺たちが受けるぐらいの討伐クエストとなると、

泊りがけになるからな、

どっちにしても馬車を取りに帰らなくちゃならないから、

ここで、待機していてくれ。」


「畏まりました。お頭。」

「「「いってらっしゃい、お頭。」」」

「「「「いってらっしゃいませ。ご主人さま。」」」」


「おう、行ってくるぜ。」




「こんちわ~。」


「あら、サスケさま、ピロンにお帰りになられたのですね。」


「ああ、昨日の昼頃戻ったんだ。

そう言えばモモヨさん、

ラッスンの街のダンディーに変な事を吹き込んだでしょ、

ネタを仕込んどくのは止めてくれよな。」


「またまた、サスケさまったら嬉しいくせに。」


「嬉くねぇ!本当に止めろ。」


「あんまり、カッカカッカしますと血圧が上がりますよ。」


「俺が、高血圧が原因で死んだら、

9割はモモヨさんの所為せいだな。」


「サスケさま、

高血圧には、塩辛い食べ物を食べると良いらしいですよ。」


「逆だろ、逆!俺を殺す気か!?」


「まあ、さすがサスケさま、博識ですわね・・・チッ!」


「お前、今、チッて言っただろ、チッて!」


「そんな、キレやすい若者のサスケさまに、

ピッタリのクエストがあります。」


「俺が悪いみたいに言ってんじゃねぇ!」


「クエストの説明は、お静かにお聞き下さい。」


「お前が、大声を出させてるんだろ!

まあ良いや、どんなクエストなんだ?」


「はい、ピロンの街から馬車で2日程の場所にある村で、

未確認の魔獣に家畜が襲われたとの事ですので、

その魔獣の調査と、出来れば討伐をお願いしたいとの事です。」


「魔獣に関係した情報は何かあるのか?」


「村からの情報に依りますと、

その魔獣に関係があるかは定かでは無いとの事でしたが、

いわく、村の周辺から動物が消えた。

曰く、大型の魔獣と思われる鳴き声を聞いた。

曰く、沢山の魔獣が移動しているのを見た。との事でした。」


「そりゃ、何か大物が居そうな感じだな。」


「あと、これはどうでもいい情報なんですが、

子供が大きなトカゲを見たと言っていたそうです。」


「それ、一番大事だろ!

子供が大きなトカゲって言ったなら、ドラゴンじゃないのか?」


「サスケさま、子供は正直なものですよ、

子供が大きなトカゲと言ったら、

それは、大きなトカゲなんですよ。」


「何、常識人っぽい事言ってんだよ、

ドラゴンを見た事が無けりゃ、大きなトカゲって言うだろ。」


「それは、まったく気づきませんでしたわ!」


「ウソつけ!」


「それで、お受け戴けますか?」


「ああ、サンたちの腕前も上がってるから、

仮にドラゴンだったとしても何とかなるだろ、

良いぜ受けるよ。」


「ありがとうございます。

では、クエストの登録手続きを致しますので、

少々、お待ち下さいませ。」


「おう。」




「ただいま~。」


「「「「お帰りなさい、お頭。」」」」

「「「「お帰りなさいませ、ご主人さま。」」」」

「お頭、何か良いクエストあった?」


「おう、あったぜリン、

上手く行けばドラゴン・スレイヤーに成れるぞ。」


「「「「「「「「ええ~っ、ドラゴン!?」」」」」」」」

「クエストの対象はドラゴンですか、お頭。」


「ああ、確認された訳じゃ無いんだが、

状況から見て、そう考えた方が良いだろうな。」


「ドラゴンなんて、普通は騎士団とかが討伐するんじゃないんですか?」


「確認が取れない内は動かないだろうな。」


「私たちで大丈夫でしょうか?」


「いざと言う時は俺が倒すから、大丈夫だろ。」


「分かりました。

そう言う事だけど、みんなやれる?」


「お頭が付いててくれるなら、やれるでしょ。」

「アタイも、ついにドラゴン・スレイヤーか~。」

「ドラゴンて、美味しいのかな。」


「そうだ!一応、これを保険の意味で渡しておくから、

各自、魔導ポーチに入れておけ。」

サスケは『魔倉まそう』から何かを取り出して、

サンたちに手渡した。


「お頭、これは何ですか?」


「それは、ソーマだ。」


「えっ?今、何て?」


「ソーマだ。」


「ソーマと言うと、

もしかして、死んだ人を蘇らせるって言う、

あのソーマですか?」


「そうだ。」


「ええ~っ!?国宝級の薬じゃないですか!

どうやって手に入れたんですか?」


「俺が造った。」


「もう、お頭は何でもありですね。」


「貴族や国に知れると面倒だから、

みんな内緒にする様にな。」


「「「「「「「「は~い。」」」」」」」」


「そう言えば、ダンミーツたちにも各自に魔導ポーチと、

買い物用に手提げの魔導バックを造ってあったんだったっけ。」

サスケは『魔倉』から取り出して、各自に配った。


「ご主人さま、魔導バックは非常に高価と伺った事があるのですが、

宜しいのでしょうか?」


「おう、バックは俺のスキルで造った物だし、

加工も俺の魔法でやったから、正真正銘のタダだから良いぜ。」


「ありがとうございます。

大切に使わせて戴きます。」

「「「ご主人さま、ありがとうございます。」」」


「お頭、馬車の準備をしますが、

クエストで行くのは何て村なんですか?」


「ピロンの街から、

馬車で2日程の場所にあるブタヅーラ村ってとこだぞ。」


「ああ、オーク村か。」


「オーク村?」


「ええ、前に私たちもクエストで行った事がある村なのですが、

人族の村なんですけど、村人の男が皆オークに似ているんですよ。」


「男だけなのか?

それじゃ、女はどんな顔なんだ?」


「それは、着いてのお楽しみって事で。」


「そうか、それは楽しみだな。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ