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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
50/238

エキゾチック

「キキキ~。」


「そうか嬉しいか、良かったな~。」

サスケは、チビリンにもサン達とおそろいの忍者服を作ってあげたのだ、

もちろんサイズは小さくとも身体強化、魔法攻撃耐性、直接攻撃耐性、

状態異常耐性などはシッカリ付与されている、

しかも、シルク製の下着まで造るりようだ。


「お頭、アタイ達にもシルクの下着造って下さいよ~。」


「リン達は、市販で合うサイズがあるじゃないか。」


「シルク製の下着なんて、高くて手が出ないですよ~。」


「それもそうか、まあ、材料はスキルで出せる様になったから、

その内、造ってやるよ。」


「ホントですか?やった~!

お頭、約束ですよ?」


「おう、分かったよ。」


ピロンの街へと戻る旅路は2日目の野営を迎える、

行きは2日目の夕方にラッスンの街へと着いたが、

帰りはダンミーツ達が増えたので、

無理な行程は組まずに、のんびり旅である。


川沿いに、ちょうど馬車が置ける程の空き地があったので、

そこで野営の準備を始める。

「また、ベルとスクルで馬に水と餌をやってくれるか、

サンとリンは2人の護衛を頼む。」


「「「「はい。」」」」


「ロリーとジュリーで馬車で寝る準備をして、

ダンミーツとウルは俺の晩飯作りの手伝いな。」


「「「「はい。」」」」


「さ~てと、食材を自由に入手出来る様になったから、

何でも作れるな・・・。」

サスケは、夕食のメニューを考え出した。


「ご主人様の料理は、みんな美味しいものばかりですが、

見た事無い料理ばかりですね。」


「ああ、俺の国の料理だからな、

フェルナリア皇国では似た様な料理が結構あったんだが、

ルクシア共和国では見ないな。」


「ご主人様の国の料理だったんですか、

失礼ですが、ご主人様はどちらのご出身なんですか?」


「ジャパンって言う、小さな島国だから、

聞いた事は無いと思うぞ。」

サスケは、勇者イチローの伝説にニホンの名が入っていたので、

一応、ジャパンと言っておいた。


「ジャパンですか?

確かにお聞きした事が無いですね。」


「ああ、俺の国の事を知ってるのは、

この大陸の中でも、数人しか居ないと思うぞ。」

(もしかすると、マッスル王国の勇者ライは転生者かもな・・・)


「そうなんですか、お帰りになりたいと思われる事とか、

御座いませんか?」


「前はあったんだが、

今はサン達との暮らしが気に入っているから、

帰りたいと思わなくなったな。」


「そうなんですか、

私や娘達も、早くご主人様に、そう言っていただける様に頑張りますので、

宜しくお願い申し上げます。」


「おう!こちらこそ、宜しくな。」


サスケは、昼食が煮込みラーメンで割と軽めの食事だったので、

晩飯はガッツリと天丼を作る事にした。

「よし、今夜は天丼と言う料理を作る事にするから、

ダンミーツとウルは、

付け合せに焼き魚と味噌汁と御新香おしんこを用意してくれるか。」

サスケは、『魔倉まそう』から食材を取り出すと2人に手渡した。


「「はい、ご主人様。」」


「テンプラの具は何にするかな?

エビ、キス、アナゴ、サツマイモ、カボチャ、

レンコン、ナス、オオバってとこかな、

よし!『恒久必出こうきゅうひつだ』っと、

食材ぐらいじゃいくらも魔力を使わないな、

女神様も便利なスキルをくれたもんだぜ。」

サスケは、『魔倉』から鍋や油などを取り出して、

テンプラを揚げ始めた。


各自の好みに合わせて、獣人娘たちは魚介類を多めに、

ダンミーツたちは野菜を多めにして、どんぶり飯の上に盛り付けると、

濃いめのタレをサ~ッと掛けた。

「そっちは、どうだ?」


「もう、出来ました。ご主人様。」


「そうか、じゃあ皆を呼んで晩飯にするか。」


「私が、呼んできます。」

ウルが、皆に声を掛けに行った。



しばらくすると、皆が集まって来た。

「うわ~、何か良い匂いですね、お頭。」

「この前の、カツ丼みたいに、今夜は丼物どんぶりものってやつですね。」


「おう、今夜は天丼って言う料理だよ、

上に乗ってるのはテンプラって言うんだけど、

そのまま食べてもサクサクした歯応えで美味しいんだけど、

こういう風に、ご飯に乗せてタレを掛けると、

また違った美味しさなんだよ。」


「わ~、楽しみです。」

「お頭、早く食べましょうよ。」

「そう言えば、チビリンて何を食べるんですか?」


「チビリンは、俺の魔力で活動しているから、

何も食べなくても生きていられるんだが、

食べたら分解して魔力に変換するから、

俺の魔力消費量を減らす為にも、一緒に食べさせた方が良いな。

ちなみに、食べ物は俺たちと同じで良いぞ。」


「わ~、良かった。

チビリン、一人だけ食べられないなんて、可哀想だもん。」


「そうだな、見てるだけじゃ可哀想だもんな、

じゃあ、みんな席に着いたか?

それでは、いただきます。」


「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」

「うわ~、お頭、このエビ身がプリプリして美味しいです。」

「この、胴が長い魚も油が乗っていて美味しいです。」

「わたしは、イモやカボチャが甘くて好きです。」

「この、穴が開いている野菜は独特の食感ですね、

シャキシャキした中に粘りが感じられて美味しいです。」

「私は、ナスのシットリ感が好きですね。」

「ガツ ガツ ガツ ガツ。」

「キキキ~。」

勇者イチローが、似たような食材を探して同じ名前を付けた物もあれば、

こちらでは見られない食材もある様だ。


「次は、普通にテンプラも作ってみるか、

その時は、ホロホロ鳥のササミや、イカなんかも入れてみるかな。」


「お頭、シモフーリボアも追加して下さい。」

「肉は正義だ!」

やはり、獣人娘たちは肉も食べたい様だった。


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