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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
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あなたのお加護です。

サスケは久し振りに、

自分へ『鑑定』を掛けて見る事にした。


サスケ (サブロー) 19歳

職業 ニンジャマスター、 アルカナマスター

レベル 45

HP 550

MP 800

スキル 忍術、生産名人、調理名人、言霊魔導、上級鑑定、言語理解、

    生吸入魂いっきゅうにゅうこん(神)、恒久必出こうきゅうひつだ(神)、讃者燦親さんしゃさんしん(神)


称号 転落勇者、ちょいエロ忍者、世界神の加護を受けし者


装備 忍び装束、忍者刀



女神様の加護で、3つのスキルが増えた様だ。


どの様な能力かも『鑑定』してみる。

生吸入魂(神)・・・生き物の魂を抜き出して、無機物等に入れられる。

恒久必出(神)・・・魔力を消費して、欲しい資材・食材を無制限に創造できる。

讃者燦親(神)・・・自分を信ずる者に、自身の能力(劣化版)を与えられる。


(おおっ!恒久必出(神)やばいな、魔力が続く限り欲しい物が出せるなんて、

生吸入魂(神)はゴーレムみたいのが造れるのかな?

讃者燦親(神)は取り敢えず保留だな、もう少し皆の様子を見てから、

与えるか決めよう。)


「ご主人様、どうかされたんですか?」


「ああ、世界神の加護を貰ったんだよ。」


「ええっ!?世界神と言うと、女神フェルナ様ですか?」


「ああ、そうだ。」


「じゃあ、ご主人様は勇者様なんですか?」


「いいや、俺は勇者じゃ無くて、

勇者の成り損ないだな。」


「どう言う事でしょうか?」


「その辺に付いては、その内説明するよ。」


「そうですか、分かりました。」


しばらくすると、昼食をとるのに良い場所が見つかった様で、

馬車が停止した。


「お頭、ちょうど良い広さの場所と湖があったんで、

昼食にしませんか?」

サンが訪ねて来た。


「おう、そうするか、じゃあ馬に水と餌を与えてくれるか、

俺はダンミーツたちと飯を作るわ。」


「はい、分かりました。」




サスケは、さっそく女神に与えられた力を使ってみる事にする、

「え~と、『恒久必出』っと・・・」

魔力が消費される感覚があって、

体の前に出して置いた両手に食材が現われた。


「ご主人様、それは何ですか?」


「これは、俺の大好物でラーメンって言う食べ物なんだよ、

ダンミーツ、鍋にお湯を沸かしてくれるか。」


「分かりました、ご主人様。」


サスケは、皆で食べ易い様に、煮込み用の麺を造り出したので、

魔倉まそう』から野菜やシモフーリボアの肉を、

一緒に煮込む為に取り出した。


沸き立った湯の中に野菜と調味料を入れて、

野菜が柔らかくなったのを見計らって肉を投入した。


「う~ん、豚骨は好みが分かれるから、

無難に醤油ベースのスープにしておくか。」

麺を投入して、スープの味を調えてから一煮立ちして、

仕上げにホロホロ鳥の煮卵を上に乗せて火から下した。


「お~い、昼飯だぞぉ~!」


「「「「は~い、お頭。」」」」

「「「はい、ご主人様。」」」


「今日の昼飯は、俺の好物の煮込みラーメンと言うものだ、

熱いから気を付けて食べろよ、

では、いただきます!」


「「「「いただきます、お頭。」」」」

「「「「いただきます、ご主人様。」」」」

「この、麺・・・ですか?独特の風味があって美味しいですね。」

「スープに野菜や肉の旨味が溶け込んでて美味しいです。」

「この麺って言うのは、良くスープが絡みますね。」

「熱っ!美味っ!熱っ!美味っ!」

「このスープは、ご主人様がよく作られる味噌味でも美味しそうですね。」

「この卵、味が良くしみてて美味しいです。」

「野菜も軟らかく煮えてて美味しいですよ。」

「肉美味っ!肉美味っ!」


「みんな気に入ってくれた様で良かったよ、

あと、ダンミーツが言う様に味噌味のスープでも、

辛めに味付けすると野菜が、もっと美味くなるんだぜ。」


「それも、食べてみたいです~!」


「ああ、また作る時は味を変えてみよう。」



昼食を終えて、みんなで食休みをしている時に、

サスケが皆に発表した。

「実は、女神フェルナから加護を授かって、

新しいスキルを手に入れたので、

皆に一つ披露しようかと思います。」


「「「「「「「ええ~っ!」」」」」」」

「女神様の加護って、お頭は勇者なんですか?」


「いや、さっきベルにも話したんだが、

俺は勇者じゃ無い、その辺の事情はその内話すわ。」


「はい、分かりました。」


「そんじゃ、まずはベースとなる入れ物から作るかな、

『造形』『硬化』『色彩』っと、こんなもんかな。」

そこには、30センチ程の大きさで、

色付けまでされたフィギュアが現われていた。


「それは、アタイですか?」


「ああ、リンのフィギュアだな。」


「小さい人形の事をフィギュアって言うんですか?

それと、その色はどうやって付けたんですか?」


「その認識で良いぞ、色は土や石から取り出して調合した物だ。」


「そのフィギュアを、どうするんですか?」


「まあ、ちょっと待っててくれよ・・・

居た居た、ちょっと捕まえて来るぜ。」

サスケは、気配察知を使って目的のものを探しだしたので、

捕獲しに行った。




「お待たせ~。」

暫くして、サスケが帰って来た。


「お頭、それはピーピングモンキーですか?」


「ああ、そうだ。」

サスケは、手にピーピングモンキーを掴んで戻って来たのだ。


「よし、『生吸入魂』っと、どうだ?」


「キキッ!」

サスケが、唱えるとリンのフィギュアが動き出した。


「「「「「「「「うわ~っ!」」」」」」」」

「お、お頭、人形が動いてますよ!」

「鳴き声も出しました!」

「質感が、生き物っぽく変わりましたね。」

「チビリンと名付けよう。」

「そんな事、言ってる場合じゃ無いでしょ!」

「お頭、素っ裸じゃ恥ずかしいから、

服も作って下さいよ。」


「これが、俺が貰ったスキルの一つだな、

人形なんかに生き物の魂を入れられるそうだ、

ピーピングモンキーの抜け殻は、

また戻すかも知れないから『魔倉』に入れとくかな。」


「凄いスキルですね、造ったものとは意思疎通出来るんですか?」


「ああ、念話の様なもので伝え合えるみたいだな。」


「じゃあ、偵察任務とかに重宝しそうですね。」


「そうだな、ある程度はモデルになったものの能力を使えるようだぞ。」


「じゃあ、チビリンはリンの能力を使えるんですか?」


「ああ、劣化版だが使える様だ。」


「それは、用途が広がりますね。」


「ああ、ただ維持し続けるのに、

俺の魔力を消費しているから、余り沢山は造れないな。」


「そうなんですか。」

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