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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
32/238

幕間5

コン!コン!とドアがノックされた。

「はい、どうぞ。」


「姫様、失礼します。」


「あら、騎士団長様、お体の方は大丈夫なんですか?」


「はい、やっと復帰する事が出来ました。

サブロー殿が窮地の際に、ご助力出来なくて済みませんでした。」


「いいえ、騎士団長様は魔王騒動の際に、

最前線で大怪我を追われたのですから仕方がありませんわ、

治癒魔術士の方も治療が後少しでも遅かったら、

命が危なかったと申されていました。」


「あれで、まだ本当の力を出していなかったと言うのですから、

魔王と言う存在は恐ろしいものですね。」


「本当ですね、

あの場に勇者ライさまが、いらっしゃらなかったらと考えると、

ゾッとします。」


「あの様な事態となってしまいましたが、

訓練を続けていればサブロー殿も、ライ殿の様になれていたと、

私は思いますよ。」


「サブロー様、頑張っていましたものね。」


「そう言う姫様も、サブロー殿の努力を知られてから、

政治や経済の勉強に力を、お入れだったではないですか。」


「異世界から来られたサブロー様が頑張っておられるのに、

王女の私がお飾りでは申し訳ありませんから。」


「ご立派なお考えです。」


「騎士団長様は、お顔を見せに来て頂いただけなのですか?」


「そうでした!

アルビナ王国のルクレツェア王女様が姫様を訪ねてお見えですが、

お通しして宜しいですか?」


「まあ、ルクレツェア様が!

すぐに、お通しして下さい。」


「畏まりました。」



しばらくすると、

騎士団長に案内されたルクレツェア王女がやって来た。

「ミルキィ様、お久し振りです。」


「ごきげんようルクレツェア様、その節は大変お世話になりました。」


「いいえ、私は大した事していませんから、

ほとんどライたちが片付けてくれましたので。」


「ライ様や、お仲間の皆様にも、私が感謝していたとお伝え下さい。」


「はい、必ず伝えておきます。」


「それでルクレツェア様、

本日は、どのようなご用件でお見えになられたのでしょうか?」


「ええ、じつは・・・」





「ただいま帰りました。」


「お帰りルクア、ミルキィ王女には会えたのか?」


「ええ、もちろん会って来たわよ、

今のフェルナリア皇国には、

アルビナ王国の王女の頼みを断る事は出来ないもの。」


「まあ、それもそうか・・・

で、どうだった?」


「やっぱり、ミルキィ様はクロマークとの結婚を望んでいませんでした。

それに、勇者サブローは亡くなって無いそうでした。」


「どう言う事だ?」


「サブロー様を、こちらに召喚した宮廷魔術師長が、

魔力の糸が切れていないと仰っていたそうです。」


「そんな事が分かるんだ。」


「ええ、召喚された勇者と、

召喚した魔術師には密接な繋がりがありますので分かるんですよ、

もっとも3割程の確率で、

召喚した勇者の怒りを買って殺されてしまいますが・・・」


「まあ、誘拐同然に連れてくるんだから、

そう言う事もあるだろうな。」


「はい。」


「じゃあ、計画を進めても大丈夫なのか?」


「ええ、ミルキィ様も、是非お願いしますとの事でした。」


「じゃあ、みんなを集めて計画を煮詰めるとするか・・・」



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