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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
235/238

炙り出し

「では、今から1か月後に国の内外に向けての発表を行い、

3か月後の国名の変更へんこうや、

皇帝制度から王制への移行いこう式典しきてんそなえるという事でよろしいでしょうか?」


「ああ、かなりの強行スケジュールになるから、

バケテナーイも大変だと思うけど、お願い出来るかな」


「はい、国家としてのトップを長らく不在ふざいにするわけには行きませんので、

3か月後の式典の成功に向けての御協力をさせていただきます。」


「ああ、宜しく頼むよ」


「では、ワシらは、

その間に皇国内の貴族達への根回しをするとするかな」

「うむ、ブチクラース殿は軍務関係の貴族を中心として、お願い出来るかな、

さすればワシが、財務関係の貴族の掌握しょうあくつとめるのでな」


「あっそうだ、他の国の王様達への連絡は、

俺とミルクの方からしとくよ」


「「うむ、承知しょうちした。」」

「お願いします。サスケ閣下、ミルク様」


「それと、1か月後の発表なんだけど、

ジュリー達を側室そくしつとしてむかえる披露ひろうパーティーがあるんで、

その席上でも構わないかな?」


「ワシらにも招待状が届いて居った様だが、

他には、どんな面々が招待してあるのだ?」


「各国の王様にも招待状を送って、

皆、奥さん達と一緒に出席してくれるって返事をもらってるぜ」


「ならば、問題無いであろう」

「しかし、警備には十分に気をくばらねばなりませんな」

「うむ、我が国の貴族の中には、前皇帝陛下へ心酔しんすいする者や、

皇帝制の絶対を信ずる極端きょうくたん右派うはるからな、

何らかの妨害工作を行ってくる恐れが考えられるぞ」


「ああ、その辺は俺も考えているんだけど、

3か月後の、本番での妨害ぼうがいを防ぐ為にも、

発表段階で、ある程度のあぶり出しをしとこうかと思ってな」


「やはり、そう考えて居ったのか」

「しかし、敵がアサシンなどを送り込んで来たりしたならば、

ちと面倒があるのでは無いのか?」


「それに関しては、俺の配下はいかの者達にまかせてもらえば大丈夫だ」


「サスケ殿自身が、斥候系せっこうけいのスキルへとけてるのは知ってはるが、

配下の者達の、果たして何人が同じ様な能力を有して居ると言うのだ?」


「数十人は居るぜ」


「何!?それ程にか!?」

「フフフッ、通りでサスケ殿の耳が早い訳であるな」


たまたま々なんだけど、斥候職を生業なりわいとする連中の、

隠れ里をおとずれる機会きかいめぐまれてな、

あるじが居ないって事だったんで、里を丸ごと面倒見る事にしたんだよ」


「それはサスケ殿、まことに幸運でしたな、

斥候職を一から育てるのには、途方もない時間と労力をようするものだ

それが、将来的にも見込めるというのであるからな」


「ああ、俺もそう思うよ、

ジュリー達を斥候系の上位職として育てて来たから、

その難しさは良く理解出来るな」


「では、当日のパーティー会場警備の方は、

サスケ閣下の、配下の方々を中心として行うという事で宜しいでしょうか?」


「ああ、会場周辺に一般の兵士をゆるめに配置はいちして、

連中を中へとさそい込んでから、一網打尽いちもうだじんとする事にしようぜ」


「族を中へと誘い込んでは、他国の王様方に危険が及ぶのでは無いのか?」


「当日は、俺やジュリー達も居るし、

マッスル王国の、ライ王の奥方様達も会場に分散しててくれるって事だから、

大丈夫だと思うぜ」


「ああ、確か元S級冒険者パーティーの方々であったかな」


「そうだ、皆、とんでもない腕利うできぞろいだぜ、

それに、ザドス王だって、その辺のアサシンなんかに後れを取られる方じゃ無いしな」


「うむ、当日はワシも警戒けいかいに当たらせて貰うとするかな」


「ああ、ブチクラース候も宜しく頼むぜ」

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