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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
222/238

平穏なる日常

急な仕事で2日程、投稿が出来ませんでした。<(_ _)>

「我が星の、技術ぎじゅつを高く評価ひょうかしていただくのはほこらしいですが、

この世界にある魔法というものも、かろんじられる力ではありませんよ」

ナニワ星からの来客であるコテコテさんが、

魔法の有用性ゆうようせいを、そうげて来た。


「そうですね、私も、こちらの世界へと来て、

初めて魔法を目にした時はビックリしました。」


「魔法のすごいところは、タネを見せないところにあると私は思うのですよ、

科学には元となるたしかな理論りろん存在そんざいして、そこから発展させて行くものですが、

魔法には、それが感じられません

ある日、優秀な魔法使いが『こんな魔法があったら便利だな』と考えるだけで、

次の瞬間しゅんかんには存在している可能性かのうせいがあるのですから」


「あ~、そういうところが、ありますよね」

(俺や、ヴィン爺ィの『言霊魔法スピリチュアル・マジック』なんて、そのさいたるものだな)


「さて、では肝心かんじんの取引の方を済ませてしまうとしますか」


「分かりました。

では、こちらの鉄を先に、お出ししますね」

サスケは、そうげると『魔倉まそう』から鉄インゴットを取り出して、

その場に積み上げた。


「前回と同量ですね、では『空間庫くうかんこ』に収納しゅうのうさせて頂きます。

おや?前回の鉄より質が良い様ですね」

『空間庫』には、品質分析機能ひんしつぶんせききのうでもあるのか、

コテコテが、そう言ってくる


「お気付きになりましたか、

実は、ウチの領地で良質な鉄鉱脈てつこうみゃくが見つかりまして、

早速さっそくですが採掘さいくつして来たのですよ」


「それは朗報ろうほうですね、埋蔵量の方は如何いかがなのでしょうか?」


「はい、私の魔法による感知かんちでは、

今回の取引量を、向こう50年は続けられる程ですね」


「それは、助かりますね、

鉄はかたい上に、加工が容易よういな金属なので、

我が星での需要じゅようが、いくらでもあるのですよ」


「そうなんですか」

(最悪、鉱脈がれたら、俺のスキルで魔力を消費して造れば良いしな・・・)


「では、こちらの品物の引き渡しですが、

『空間庫』同士どうしなら、いちいち品物を取り出さずに、

やり取りが出来ますので、ジュリーさんの『空間庫』に直接入れれば良いですか?」


「ええ、それで、お願いします。

ジュリー、受け取ってくれるか」


「はい、お頭」


「では、私の『空間庫』に、ジュリーさんの物を近づけてくれますか」


「これで、良いかな」

ジュリーが、自分の指輪型『空間庫』を、

コテコテのソレに近付ける


「はい、十分です。

では、うつしますね・・・はい、終わりましたので、

一応いちおう確認かくにんしてくれますか」


「どうだ?ジュリー」


「え~と・・・はい、大丈夫です。

前回と同量の貴金属が入っていますね」


「そうか、それじゃ、後で保管庫に入れて置いてくれるか、

コテコテさん、ありがとう御座いました。

あと、次の取引からは、

鉄インゴットも、ジュリーの『空間庫』に入れておいた方が良いですかね?」


「ええ、そうして頂けると、私の方も手間てまはぶけますから助かりますね、

サスケさん、今後ともよろしくお願いしますね」


「はい、こちらこそ宜しくお願いします。」


その日のばんは、コテコテをはなやかなうたげが開かれて、

翌朝、来た時と同様どうようにアッと言う間に視界しかいから消え去る程の速度で、

宇宙船に乗って帰って行った。



「では、行ってまいりますね、サスケさん」

「行ってくるぞ、サスケ」

「「「行って来ます。ご主人様」」」

「「「「「サスケ様、行って参ります。」」」」」

コテコテがナニワ星へと帰って行ってから、数日の時がち、

長い事、自領を留守るすにしていたサスケが、

まりに溜っていた領主決裁りょうしゅけっさい処理しょりえた頃、

ミルクとヴィン爺ィは、ウル、ベル、スクルの3姉妹とサリエを連れて、

マッスル王国の学校の臨時講師りんじこうしへと、

そして、ヒナギクら4名は、サスケより教わった

カツドンのレシピをイガ村へとつたえるという名目めいもくの、

里帰りをする事になった。


「おう、みんな、気を付けて行って来いよ」


ちなみに、ミルク達にはレッド達が、

そして、ヒナギク達にはチビリンが護衛ごえいで着いて行く事になっている、

サスケの身の回りの世話をするダンミーツと、

護衛の役割やくわりたすサン達は、今回もコウガ領にて留守番るすばんであった。



「こうした薬品造りも、しばらく振りだな・・・」

皆を送り出したサスケは、久し振りに出来た自由な時間を使って、

作業場にこもって、趣味しゅみ実益じつえきねた錬金に精を出していた。


「ご主人様、そろそろ一息吐ひといきつかれては如何いかがですか?」

そこへ、おぼんの上に、お茶と茶菓子ちゃがしを乗せたダンミーツがやって来る


「そうだな、一服いっぷくするとするか」

サスケは、そうダンミーツにこたえると、

作業場の一角いっかくにある休憩場きゅうけいじょうへと向かった。

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