表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
210/238

看板

翌朝となり、サスケ一行は次の目的地へ向けての、

出発の時をむかえていた。

「お世話になりました。ライさん」


「いや~、こちらこそ、

色々と、ご馳走ちそうになって、みんな喜んでたよ」


「そうおっしゃっていただけると、

俺もうれしいです。」


「でも、本当に良いのか?

調理魔導具をもらっちゃっても」


「ええ、サリエがいれば、

ウチは、また造れますから、

なっ!サリエ」


「はい、研究けんきゅう用に、

沢山たくさんの、雷魔法が付与ふよされた魔石を頂きましたから、

ぐにでも造れます。」


「そうか、魔石の高効率化こうこうりつかの研究に使う、

魔石が足りなくなったら、連絡くれれば直ぐに追加ついかで送るからな」


「はい、ありがとう御座います。

でも、沢山頂きましたので、しばらくの間は大丈夫だいじょうぶだと思います。」


「そうか、その研究が成功すれば、

魔導具造りにも、一大センセーションを巻き起こす事になると思うから、

頑張がんばってくれよな」


「はい!ご期待きたい沿えるように頑張ります。」


「おう!たのんだぜサリエちゃん

あと、サスケ達は予定では、

これからケモイヤー村の温泉にってから、

自領じりょうに帰るんだよな?」


「ええ、久し振りに温泉にでもかって、

ユッタリして来ようかと思います。

そうだ!ライさん達も、ご一緒にどうですか?」


「ああ、行きたいのはやまやま々なんだが、

ここんとこいそがしいし、パサラ達の学校もあるからな、

再来月には学校も夏休みに入るし、俺の方も一段落すると思うから、

その時にでも、みんなでうかがう様にするよ」


「分かりました。

そん時は、ウチの別荘べっそうも使って下さいね」


「ああ、俺達で使わせてもらって、

他の連中は、宿泊施設の方に泊まらせるよ」


「そうですか、別荘のかぎはロリーの家にあずけてありますから、

そちらで、受け取る様にして下さい」


「おう、分かった。」


馬車の準備がととのったとの連絡が入ったので、

サスケ一行は、見送りのライらと共に、

コエドの街の門へと移動した。


「それじゃ、皆さん、お世話になりました。」

「お世話様でした。

ルクアさん、講師こうしけんは、また連絡しますね」

「「「「「お世話になりました。」」」」」

「キキ~!」


「おう!いつでも歓迎かんげいするから、

また来いよな!」

「皆さん、また、いらして下さいね、

ミルクさん、連絡待ってるわ」

「スイーツご馳走様でしたわ」

「今度は、私も一緒に狩りに行くからな」

「また来なよ!」

「バイバイ」

「ホットケーキ美味おいしかったです。」

「「キキ~!」」


こうして、サスケらが乗った馬車は、

ライ達に見送られながら、コエドの街を後にした。


コエドの街から、ケモイヤー村方向への街道は一本道なので、

村が近付くまでは、ヒナギクらが御者ぎょしゃつとめてり、

いつもの様に、チビリンが馬車の屋根の上で、

周辺の警戒けいかいに当たっていた。


「なあミルク、さっき言ってた『講師の件』って何なんだ?」

馬車の中で、人心地ひとごこちついた辺りで、

サスケが、そう切り出した。


「ええ、それなのですが、

ルクアさんから、子ども達の学校で、

ヴィン爺ィ様に、短期の講師をして頂けないか、

聞いてみて欲しいと頼まれたのです。」


「なる程、そういう事なのか、

ヴィン爺ィは、人にものを教えるのが上手うまいし、

子ども好きだから、引き受けてくれるんじゃないかな」


「はい、私も、そう思います。」


「もし、そうなったら、

助手でベル達と、護衛ごえいでレッド達を付けるから、

ミルクが引率いんそつしてってくれるか?」


「はい、分かりました。」



ケモイヤー村へ向けての馬車の旅は、

途中で何度か、商隊の馬車とすれ違う程度で、

何の問題も無く進んで行った。


「サスケ様、何やら大きな看板が見えて来ましたが、

あの看板の所が、ケモイヤー村の入り口なんでしょうか?」

御者ぎょしゃつとめていたタンポポが、

馬車を街道のはじに寄せて停車させてから、たずねて来た。


「看板だって?

お客さんが増えたから、村長さんが作ったのかな?」

サスケは、ミルクらと一緒に馬車から降りて見てみる事にした。


「あら・・・」

「・・・・・。」

馬車から降りたサスケらの目には、

『ケモイヤー村の星ジュリーがつかえる、

英雄サスケ様が造った

温泉大露天岩風呂こちら』と書かれた

巨大な矢印看板が映し出されており、

その看板のはじの方には、

良く似た似顔絵にがおええがかれているのだが、

ジュリーの大きな笑顔えがおの横に、申し訳程度に描かれた

小さなサスケの顔が笑っている


「あ、あら、良く描かれた似顔絵ですわね・・・」

ミルクも、どうフォローして良いのか分からなかったので、

取りえず似顔絵をめて置いた。


「う~む、このクオリティーの高さからいって、

大工のゲインさん達に頼んで作ってもらったんだろうが、

一体、いつの間に・・・」


「そうですわね、ゲイン様方は人気があって、

いつも、おいそがしいから、

そうそう、この村の仕事ばかり受けられないと思いますものね」


「だよな」


「キキキ~!」

その時、周辺を警戒していたチビリンが、

注意をうながす鳴き声を上げた。


「サスケさん、チビリンちゃんは何て?」


「誰かが、こっちに向かって来るってさ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ