表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
206/238

ハニーフラッシュ!

『ZZZzzz・・・』


「上手く行ったみたいだな、チビリン」


「キキ~!」


「眠ってる?

サスケ君、あのバニランは、チビリンが眠らせたのかい?」


「ええ、フローラさんの『眠りの矢』がくとうかがったんで、

チビリンにめいじて眠らせました。」


「バニランは外皮がいひあついから、矢でもなきゃ攻撃が通らないのに、

よく、チビリンの小さな武器で眠らせられたね」


「ええ、消化槽しょうかそうから栄養えいよう吸収きゅうしゅうするとうかがったので、

直接、眠り薬を投げ込ませたんですよ」


「ああ!その手があったか」


「と言うわけだから、

ヒナギク達も、チビリンと手分けしてバニランを眠らせてくれるか」


「「「「はい!サスケ様」」」」

「キキッ!」


ヒナギク達が付近に居るバニランを眠らせて行き、

サスケらが、素材そざいにおぶくろと、ツルを回収かいしゅうして行った。


「リーナさん、このツルは何に使えるんですか?」


弾力だんりょくがあるから、ズボンのウエストに入れたりするのさ」


「ああ、ひもゴムみたいにして使えるのか」


「サスケ様、10匹程を眠らせましたが、

もっと、必要でしょうか?」

ヒナギクがたずねて来た。


「いや、そんなもんで十分だから、

素材集めの方を手伝ってくれるか」


「分かりました。みんなにつたえます。」


「おう、たのむわ」


みんなで、手分けをして集めたので、

然程さほど、時間を掛けずに素材が回収出来た。


「思ったより簡単かんたんに、バニランの匂い袋が集まったけど、

何か他に必要な素材とか、あるかい?」

リーナが尋ねてくる


「何か、おすすめの素材とかって、ありますか?」

特別、思い付かなかったサスケは、

逆に聞いてみた。


「そうだね~、何が良いかな・・・」


「ハチミツ」

突然とつぜん、パサラが発言した。


「そうか!ハニービーのハチミツが良いか」

リーナの言葉に、パサラがコクコクとうなづいている


「リーナさん、ハニービーっていうのは、

魔獣なんですか?」


「ああ、体長30センチぐらいのはちの魔獣なんだけど、

こいつらの巣かられるハチミツが、ちょ~美味うまいんだよ」


「そんなに美味しいハチミツなんですか?」


「ああ、ライも前に食べた事がある、

アカシアとかいう花のハチミツに似て美味しいとか言ってたね」


「そりゃすごいですね」


「サスケ君も食べた事があるのかい?」


「ええ、高級品なんで、滅多めったには食べられませんでしたが、

スッと舌に消えていく上品な甘さが、印象深いんしょうぶかいですね」


「手に入ったら、何か作ってくれるかい?」


「ええ、是非ぜひ、ご馳走ちそうさせて下さい。」


「そりゃ楽しみだね」

「楽しみ」

パサラも、無表情ながらもワクワクしている感じだ。


「それで、そのハニービーの巣を見付けるには、

どうやるんですか」


「あいつらの生息域せいそくいきは、もう少し先になるから着いてきな」


「分かりました。」

サスケ一行は、リーナの案内で森の中を移動して行った。



「さて、この辺に居るはずなんだけど、

どこかに居るかな・・・見つけた!」

リーナの視線しせんの先を追うと、直径1メートルはありそうな、

ダリアに似た巨大花にまってみつっている、

大きな蜂が見えた。


「まあ、見てなよ」

リーナは足元に落ちている小石を拾うと、

ハニービーに向けてシュッと投げた。


小石はシュ~と音をてて一直線に飛んで行くと、

バスッ!という音を発てて、ハニービーの胴体どうたい粉砕ふんさいした。

「あっ!」

「「「「「「・・・・・・。」」」」」」


「キ~」


「え~と、チビリンが、

ここから、どうするのかな~って聞いてるんですが・・・」


「いや~、気絶きぜつさせる予定だったんだけど、メンゴメンゴ!」


「ですよね!俺は、また

ハニービーのれいに尋ねるのかと思っちゃいましたよ」


「それは、いくらなんでも無理だよ、

パサラも、蜂語は分からないからね」


「人なら出来るの!?」


「では、気を取り直して、

もう一度「いえ、無益むえき殺傷さっしょうおこなわれる未来しか見えませんから、俺がやりますよ」そうかい?

じゃあサスケ君に頼もうかな」


サスケは付近を探して、花に留まったハニービーを発見すると、

小石を投げて気絶させた。


「お~流石さすがだね、

最初からサスケ君にやってもらえば良かったよ」


「ホントですよ」

他のめんめん々も、コクコクとうなづいている


「じゃあ後は、この気絶してるハニービーに、

目立つ目印めじるしを付けて、はなつだけだね」


「あ~、ヘボ追いと同じやり方ですね」


「ヘボ?」


「ええ、俺の祖父そふが住んでた田舎いなかでは、

地面の中に巣を作る地蜂じばちっていうのがいて、

方言でヘボって呼ばれてたんですけど、

同じ様な、やりかたで巣を見付けて、幼虫やサナギを食べてたんですよ」


「え~、幼虫を食べるんですか?」

タンポポが、引き気味に聞いて来る


「ああ、俺は苦手にがてで食べられなかったんだけど、

好きな人は、チーズケーキみたいな味とか言ってたな」


「チーズケーキを食べた事が無いので、

どんな味かは想像そうぞう出来ませんが、

言葉のひびきからすると美味しそうですね」

ツバキが、そう言った。


「ああ、そうか、みんなはチーズケーキを食べた事が無かったな、

今度、俺が作って、ご馳走してやるよ、

少し酸味さんみがあって、美味いケーキだぜ」


「ハイハイ!アタイも!」

「私も」


「分かりました。リーナさんとパサラちゃんにも、

ちゃんと、ご馳走しますよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ