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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
191/238

記念石碑

翌日となり、

サスケは、ミルクをともなって、

ふたたび『マジカルショップ マユツバ』をおとずれていた。

「こんにちは~」

「ごめん下さいませ」


「サスケ様、ミルク様いらっしゃいませ」

「お待ち申し上げてりました。」

「サスケ様、ミルク様、お初にお目に掛かります。

サリエの母のマギーと申します。

よろしくお願い申し上げます。」

店では、店長で、

サリエの父親であるマリックと、

その妻のマギー、

そして、サリエ本人が2人を出迎でむかえた。


サリエの母であるマギーとは、

初めての顔合わせであったが、

種族しゅぞくことなるまよを、保護ほごして育てるだけあって、

サスケ達の予想通りに、

優しそうな雰囲気ふんいきを持った女性であった。


「こちらこそ、宜しくお願いします。

旅程りょてい都合つごうもありまして、

突然とつぜんのご訪問ほうもんとなりまして、

申し訳ありませんでした。」

「宜しくお願いしますね、マギーさん」


「いえいえ、ウチの娘のために、

わざわざ々、ご足労そくろういただきまして、

こちらこそ、申しわけ御座ございませんでした。」

「お席の用意をして御座いますので、

どうぞ、こちらへとお出で下さいませ」

「父さん、店の入り口に『準備中』のフダを付けてくるわね」

「おお、頼んだぞ」


サリエが、店の入り口へと向かう間に、

サスケとミルクは、

店の奥にある住居部分の居間へと通された。


「お店を閉めさせてしまって、

すいませんね、マリックさん」


「いえ、ウチの場合は、

冒険者の皆さんがクエストを終えて帰られる、

午後の遅い時間から込み始めるぐらいなので、

午前中は、割とひまなんですよ」


そんな会話をわしている内に、

サリエも戻って来たので、

話し合いを始める事とする


「では、早速さっそくなんですが、

昨夜、サリエさんが、

俺の事を訪ねて来られまして、

魔導具に関するお話をさせて頂いた訳なんですが、

そのさいにサリエさんより、

ウチに弟子入りしたいとの申し出を頂きまして、

ウチとしましては、特別問題ありませんので、

ご両親が宜しければ、

サリエさんをお預かりしようかと思い、

うかがった次第しだいなんですよ」


「ええ、サリエの方から、

少し話は聞いては居たのですが、

サリエ、ウチをごうとしてくれるのは嬉しいんだが、

本当に、魔導具職人に成りたいのか?」

「サリエちゃん、

無理にウチの店を継がなくても良いのよ、

私達は、貴女が本当にやりたい事をしてくれれば、

それで良いの」


「父さん、母さん、

私は、いやいや々でやってる訳では無いのよ、

どうしても一人前の魔導具職人まどうぐしょくにんりたいの、

どうか、サスケ様の元での修行しゅぎょうを、

ゆるし下さい!」


「お前が、本気で魔導具職人を、

目指めざしたいというなら、それで良いが、

サスケ様だって、おいそがしい身でらせられるだろ?

一人前と成るまでには、時間が掛かるんじゃないのか?」


「ええ、確かに俺は、

冒険者としての仕事や、貴族としての職務がありますから、

家をける事も、たびたび々ありますが、

そういう時は、俺の師匠にお願いして行くから、

大丈夫ですよ」


「サスケ様の、師匠の方ですか?」


「ええ、マリックさんと奥さんを、

ご安心させる為にも申し上げますが、

これから、俺が話す事は内密ないみつでお願いしますね、

先程さきほど、お話しした師匠は、

俺の、魔法と錬金術の師匠なんですが、

魔導具に関しても、深い造詣ぞうけいを持って居りまして、

名前を、ヴィンセント・オナルダスと申します。

まあ、世間せけんでは字名あざなの『大賢者だいけんじゃ』の方が、

知られているそうですが・・・」


「「『大賢者』様!?」」

「父さん、母さん、

『大賢者』様って、そんなに有名な方なの?」

ハイエルフの里で生まれ育ったサリエには、

ピンと来ない様だ。


「ええ、人族の国では、

魔法に関連する勉強や仕事をする者で、

知らない者が居ない程に、有名なお方なのよ」

「うむ、『大賢者』様が申された

『何でもは知らんぞ、知ってる事だけじゃ、

まあ、知らん事は無いんじゃがな』のセリフは、

あちこちの魔法学校に石碑せきひとして残っているぞ」


(おお!思わぬところで、ヴィン爺ィをイジるネタが、

提供ていきょうされたぞ)


「へ~、そんなに有名な人なんだ」


「サスケ様の、師匠の方が『大賢者』様とおっしゃるのは、

本当なんですか?」


「ええ、本当ですよ」

「皇国やアルビナ王国でも、確認して居りますので、

間違い御座いませんわ」


「そうですか・・・

まさか、私の娘が『大賢者』様の教えを受けられるなんて」

「ホント、夢の様ですわね」


「という訳なんで、

俺が留守るすの間でも、サリエさんはバッチリ勉強出来るので、

ご安心下さい」


「分かりました。

サスケ様、娘の事を宜しくお願いします。」

「宜しくお願い申し上げます。」

「ありがとう!父さん、母さん」


「ええ、娘さんの事は、

俺に、おまかせ下さい」

「大事におあずかりする事を、

約束やくそくいたしますわ」

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