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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
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オタフク

「それではサスケ様、

うたげを開始する、お言葉をいただけますかな。」


「ええ、分かりました。

イガ村の皆さん、今後もよろしくお願いします。

では、いただきます!」


「「「「「いただきます!」」」」」


「うわっ!サスケ様、このヤキニクっての美味しいです!」

「ホント、焼き立てをゴハンに乗せて食べると、

タレと肉汁がゴハンにみ渡ってたまりません!」

「ヤキニク最高!」

イガ村の若者達を中心にヤキニクは好評の様だ、

コギクら、ちみっ子たちもガツガツ食べている。


「ワシらは、やっぱり漬物つけものが合いますな」

村長たち年配組はゴハンと漬物の組み合わせを、

楽しんでいる様だ。


「そうだ、村長さん方、

ぬか漬け食べますか?」


「ヌカヅケ?それも漬物なのですか?」


「ええ、米をいねから落としたものを玄米げんまいと言うのですが、

みがいて白米にした方が美味しいんですよ、

それで、玄米を磨く際に出るものをぬかと言いまして、

塩などを混ぜて糠床ぬかどこを作って、

その中に野菜を漬け込んだものが糠漬けです。」

サスケは『魔倉まそう』から糠床を取り出すと、

中から、キュウリやカブの糠漬けを取り出して、

切り分けてから皿に盛りつけた。


「これが、糠漬けです。

どうぞ、召し上がってみて下さい。」


「では、折角せっかくなんでいただいてみますかのう・・・

これは!ほんのりとした塩味のなかに、

そこはかとなくき立つ旨味うまみが溜りませんな!」

「おおっ!塩漬けや、酢漬けとは、

また違った美味さですな。」

「このゴハンと、また相性が抜群ですな!」

どうやら、年配者には糠漬けが受けた様だ。


「ウチには、まだ糠床が一杯いっぱいありますから、

いくつか置いて行きますよ、

一日一回かき混ぜてやる様にして、

野菜を水洗いしてから漬け込んで2~3日で食べられますよ」


「おお、それは、

ありがたいですな、

色んな野菜を漬け込んでみますかのう。」


「ええ、俺は、

キャベツやニンジンを漬けたものも好きですね」


「おお、確かに、それは合いそうですな」


「「「「サスケ様、ヤキニクおいしかったです。

ありがとうございました!」」」」

コギクたちが、ヤキニクのお礼を言って来た。


「そうか、美味しかったか、

みんなが喜んでくれて、俺も嬉しいぞ、

また、どっさり送ってやるから楽しみにしておけよ」


「「「「やった~!」」」」


「サスケ様、この様な高価なものを送って頂くなんて、

困りますぞ」


「いえいえ、フェルナリア皇国では、

マッドパイソンが品薄状態しなうすじょうたいなんで割高わりだかですが、

ルクシア共和国では飼育しいくしてるんで安いんですよ、

タレは俺が造ってるんでタダですからね、

皇国に、ケンさんていう知り合いの商売人が居るんで、

その人に運んでもらう様にしますね」


「それは、真にありがたいお話なのですが、

心苦しいですな」


「じゃあ、ケンさんがおとずれた時に、

山菜や野菜を持たせて頂けませんか?」


「その様なもので宜しいのですか?」


「ええ、俺に取っては宝物ですよ、

このタラの芽、コシアブラ、ウド、レンコンのテンプラや、

野菜のカキアゲ、

ワラビやコゴミのおひたしも最高です。」


「サスケ様に、お喜び頂けたなら、

何よりですな」


「ええ、これらのものは、

俺の街の周辺では、見当たらないものばかりなので、

久し振りに堪能たんのうさせて貰いました。」


「そうですか、では行商の方が見得るまでに、

ご用意して置きましょう。」


「それは、嬉しいのですが、

身内で楽しむだけですから、

そんなに沢山集める必要はありませんからね」


「はい、お気使いを頂いて、

ありがとうございます。

ですが、山菜はタンマリと採れるので大丈夫ですぞ、

サイゾウ様が、森や山を切り開きまして、

大きな山菜畑を作りましてのう

毎年、村の者では食べきれない程の量が収穫しゅうかくされますので、

サスケ様に、お送り出来る量も十分ですのじゃ」


「おお、さすがサイゾウ様ですね、

もしかしてヤマイモとかも栽培さいばいしてますか?」


「ええ、してりますが、

サスケ様はヤマイモが、お好きなんですか?」


「ええ、大好物なんですよ、

ろしたものを、大根おろしと混ぜて、

出し汁を加えたら、ゴハン何杯でも行けますね」


「ほお、それは美味しそうな食べ方ですな、

うちの村でも試してみますかな」


「ええ、是非ぜひ食べてみて下さいね、

ところで、この村ではヤマイモって、

どう料理して食べるんですか?」


「輪切りにしてテンプラにしたり、

摩り下ろしてから小麦粉を混ぜたものに、

野菜を加えて焼いたりですな」


「おお!お好み焼きか!」


「オコノミヤキですか?」


「ええ、ニホンの料理で、

野菜の他に、え~とこっちだと・・・そう!

ホロホロ鳥の卵や、

シモフーリボアの肉を焼いて入れる料理があるんですよ」


「ほう、それは美味しそうですな」


「ええ、とても美味しいので、

皆さんで作って食べてみて下さいね、

その際は、これを塗るのを忘れない様に気を付けて下さい。」

サスケは『魔倉』から、

自作のソースとマヨを取り出して、村長に手渡した。


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